経団連くりっぷ No.145 (2001年4月12日)

掲示板

韓国・全国経済人聯合会が1%クラブを設立


経団連の韓国側カウンターパートである全国経済人聯合会(全経聯)では、韓国企業による社会貢献活動の裾野を広げ、企業と社会の対話推進を積極的に図っていくため、「全経聯1%クラブ」を設立しました。これを記念して、3月14日、金〓中(キム・ガクチュン/王へんに玉) 全経聯会長や李姫鎬(イ・ヒホ)大統領令夫人他、約120名が出席して創立記念総会が開催されました。

同総会には、経団連1%クラブ世話人を代表して若原泰之1%クラブ前会長(朝日生命保険会長)および和田龍幸幹事(経団連専務理事)が参加し、若原前会長が「21世紀の企業経営とは何か」と題した特別招聘講演を行いました。

若原前会長は、講演にて経団連1%クラブの活動、日本における企業の社会貢献活動の概要を紹介し、日韓交流の重要性・必要性を指摘するとともに、

  1. これからの企業は社会との共生に努め、「社会的価値の増殖」を図っていくべき、
  2. 環境問題への取組みや企業の倫理性などを求める「企業評価軸の変化」が進む、
  3. 企業経営者は、業績をあげて雇用を確保し、配当を株主に還元するなどの「狭義の経営責任」を遂行することはもちろん、法的責任を遵守し、社会的責任を遂行し、社会貢献に努めるという「広義の経営責任」を負っている、
  4. 企業経営には、「狭義の経営責任」に対応する「経営論理」と、「広義の経営責任」に対応した「経営倫理」があり、これを同時に果たしていくべき、
などについて説明した後、韓国側出席者との間で熱心な質疑が行われました。

なお、同創立総会において全経聯1%クラブ初代会長に姜信浩(カン・シノ)東亜製薬会長(全経聯副会長)が選出され、会員企業113社による本格的な活動がスタートしました。


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