経団連くりっぷ No.148 (2001年5月24日)

今井会長の発言から


4月26日(木)
安定感があるうえ、新鮮な新内閣に大いに期待しています
−記者会見

「新内閣は、再任7人で安定感があるうえ、女性5人、民間人3人、40歳台の若手2人と新鮮でもあります。女性、民間人がこれほど登用された内閣は、これまでありませんでした。外務大臣、財務大臣、防衛庁長官、経済財政担当大臣は、新鮮な方々であり、そうした意味で意表をついた人選です。また、国民の支持を得られる内閣であると思います。
経済財政担当大臣の竹中さんは学者大臣であり、経済財政諮問会議をうまくリードしてもらいたいと思います。外務大臣の田中さんは国民の人気ナンバー1であり、発言がいつも注目を集めています。頭も良いし、米国留学経験があり、外交問題をうまくこなされることを期待しています。財務大臣の塩川さんは、党の要職、閣僚を歴任した経験のあるベテランで、実業人でもあり中央の政治にも通じておられる経験豊富な方です。そうした意味で、財務大臣を立派にこなされると思います。
新総理は、構造改革中心でいこうと決心されましたが、景気に軸足を置いて考える人も党内に多く、ぶつかって難しい政局運営を迫られる局面がでるかもしれません。また、連立政権なので、大枠では合意していますが、個々の問題ではぶつかる局面があるかもしれません。経団連としては、構造改革を実施するという小泉総理の決意を全面的に支持したいと思います。」

5月9日(水)
−200名以上の大人数で、変容する新しいロシアの姿を見に行きます
対ロシア政府派遣経済使節団 打合せ会

「5月末から6月にかけて、経団連メンバー、ロシア東欧貿易会メンバーを中心とする政府派遣経済使節団がロシアを訪問することになりました。今回の使節団は、昨年9月に来日したプーチン大統領の『新しいロシアを見てほしい』という要請に応えて、派遣するものです。政府としても、この使節団は大変重要であると考え、政府派遣になったものです。
今回の訪問では、変容を遂げつつあるロシアの姿を直接見るとともに、プーチン大統領はじめロシアの中央、地方の政府首脳や国会議員、企業人との意見交換を行う予定です。新たな視点から、ロシアとのビジネスを考え、両国の経済交流の活性化をはかる契機になるものと思います。
使節団は、65の企業、団体から151名、それに政府、事務局、通訳、記者を含めて、総勢207名とそうそうたるものです。全体の団長は私が務めますが、ヨーロッパ・ロシアグループ、極東シベリアグループ、科学技術グループの3班に分かれ、モスクワで合流することにしています。」


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