経団連くりっぷ No.154 (2001年9月13日)
海外からの来訪者
8月3日(金)
- 来訪者
- デイビッド・スペンサー 豪州WTO政府代表部大使 他2名
- 経団連側応接者
- 藤原常務理事、渡邊特別顧問
- ポイント
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本年11月にドーハでWTO閣僚会議が開催され、新ラウンド交渉立ち上げの帰趨が決まる。豪州は、伝統的な関税引き下げや、既に交渉の始まっているビルト・イン・アジェンダ(サービス貿易、農業貿易)といった項目だけの新ラウンドを望んでおり、投資ルールの構築やアンチダンピング協定の見直しを含む幅広い新ラウンドを望む日本や欧州とは立場が異なる。
他方、豪州は、WTOにおける多角的な自由化とともに、二国間の自由貿易協定にも積極的に取り組んでいる。既にニュージーランドとは協定を締結しているが、現在、シンガポールとの協定を交渉中である他、タイとの協定について検討を開始した。米国との協定も検討に値する。日本との自由貿易協定は、農業問題があるので難しいだろう。
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