経団連くりっぷ No.157 (2001年10月25日)

景気拡大により2000年度のCO2排出量は微増

第4回経団連環境自主行動計画フォローアップ結果


経団連では、1997年に環境自主行動計画を策定し、温暖化対策については「2010年度に産業部門およびエネルギー転換部門からのCO2排出量を1990年度レベル以下に抑制する」という統一目標を掲げ、自主的かつ積極的に取り組んでいる。わが国産業界は欧米諸国に比してすでに高いエネルギー効率を達成しており、目標は極めて厳しいものであるが、毎年、取組みの進捗状況をフォローアップし、目標達成に取り組んでいる。

今般、取りまとめた第4回フォローアップ結果(温暖化対策編)では、2000年度のCO2排出量は1990年度比で1.2%増加したことが明らかになった。各業種・企業とも、CO2排出量の削減対策に努めているが、景気が好転し生産量が伸びたことによる排出増がこれを上回ったものと考えられる。

なお、今回のフォローアップでは、初めてエネルギー使用量に関するデータを取りまとめ公表するなど、開示情報の拡大に努めた。


産業部門およびエネルギー転換部門からのCO2排出量

(注)第4回フォローアップ(温暖化対策編)では、経団連統一目標に36業種が参加(第3回フォローアップから2業種増加)

BaU:Business as usual
(2001年度時点での自主行動計画を2001年度以降実施しない場合における2010年度のCO2排出量)

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