経団連くりっぷ No.164 (2002年2月14日)

今井会長の発言から


1月21日(月)
ゴーン日産自動車社長、サッカー日本代表のトルシエ監督など、フランスは優れた人材を日本に輸出しています
−ポンスレ・フランス共和国上院議長一行の表敬訪問

「欧州は、ユーロ導入をはじめ、EUの強化・拡大に努めています。フランスは、こうした国際的な存在感を高めているEUの中核です。日本とフランスの関係強化は大変重要であり、経団連としても、フランス経団連(MEDEF)との交流を通じて、経済面での関係強化をはかっています。
フランスは日本にいろいろなものを輸出していますが、最近の素晴らしい輸出品は、日産自動車のゴーン社長とサッカー日本代表のトルシエ監督です。日本の経済界、スポーツ界に大変貢献していただいています。
ポンスレ議長一行が日光を訪問した際、木造住宅が多いことに注意をひかれたということですが、日本では、一戸建ての庭付き住宅を好む人が多いのです。最近、マンション建設が増えていますが、木造住宅が多いのは日本人の一戸建て嗜好によるものです。日本は、木材を東南アジアやカナダから輸入しています。欧州も木材を日本に輸出するチャンスは十分あると思います。」

1月23日(水)
特殊法人、公務員制度、規制制度の改革のための正念場を向かえています
−石原行政改革・規制改革担当大臣との懇談会

「政府は、特殊法人、公務員制度、規制制度などの改革について、相次いで公表をしています。こうした改革の実現に向けた取組みは、これからが正念場です。
特殊法人等整理合理化計画の具体化にあたっては、公共事業関係法人の問題を含め、将来の国民負担を抑制するため、採算性の乏しい事業を安易に継続しないようお願いします。
公務員制度については、高い使命感と働きがいを持って仕事ができ、安易な再就職を必要としない人事運営のあり方についても、検討していただきたいと思います。
規制改革については、推進3か年計画の第1回目の改訂が3月末に予定されています。必要に応じて、規制改革の検討体制を強化しつつ、一層のスピード感を持って、より多くの課題に取り組んでもらいたいと思います。
経済界は、自主、自立、自己責任を徹底するとともに、行政改革・規制改革の断行に向けて、総論賛成・各論反対に陥ることなく、政府の取組みを全面的に支援していきます。」


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