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経営タイムス No.2653 (2002年11月14日)

第38回日本経団連洋上研修団が出発

−270人参加、変革期の“司令塔”へ


第38回日本経団連洋上研修団(名誉団長=樋口公啓・日本経団連副会長、東京海上火災保険会長)が12日、横浜港大桟橋から9日間の研修航海に出発した。全国の112企業・団体から参加した管理・監督者270名が、「変革期の“司令塔”となるために〜逆境を克服するリーダー像〜」を総合テーマに、グループ討議や寄港地研修などに臨む。

出航に先立って、今回の使用客船「ふじ丸」(2万3000トン)デッキで行われた壮行式では、まず、紀陸孝・日本経団連常務理事が、経営環境が厳しいにもかかわらず、人材育成に熱心な派遣企業・団体に対し、主催者を代表して謝辞を述べるとともに、団員に「船上での討議や異業種交流はもとより、中国、韓国の産業事情、市民生活などを視察し、国際感覚を培うことも洋上研修の重要なテーマ。この機会を生かして研鑽を積んでほしい」と激励した。
続いて、来賓として前田次啓・神奈川経協会長が、また、研修船「ふじ丸」の八重樫裕船長が研修の成功を期待しそれぞれあいさつ。これらを受けて、今回研修団の名誉団長を務める樋口副会長が答辞を述べた。
樋口名誉団長は、「21世紀はアジアの時代といわれる。本研修では、発展著しい中国・韓国をじかに見るだけでなく、そこから日本へ思いを馳せてほしい」と、団員を激励するとともに、研修に臨む決意を新たにした。

横浜・大桟橋には、家族や職場の同僚らが見送りに駆けつけ、研修団一行を送り出した。
一行は横浜出航後、船内で講演、研究集会、班別講座、実務講座などを受講。寄港地の上海、釜山では企業や学校訪問などで交流を図り、20日に横浜に戻る。

日本経団連・洋上研修は旧日経連が1970年にスタートさせたもので、今年38回を迎えた。当初は、参加対象を現業部門の監督者とし、名称も「日経連第一線監督者洋上研修」だったが、1992年に名称を「日経連洋上研修」に変更、今年5月の日経連と経団連の統合によって「日本経団連洋上研修」となった。
第1回からの参加者数は1万5000人を超え、年代も20歳代から60歳代と幅広い。研修は班・グループ単位で行い、それぞれの班にコーディネーターがつく。今年は、三菱化学、日本新薬、日本通運、日立製作所、王子製紙からコーディネーターを迎え、研修に励む。


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