[ 日本経団連 ] [ 機関誌/出版物 ] [ 経営タイムス ]

経営タイムス No.2657 (2002年12月16日)

アロヨ・フィリピン大統領を招き歓迎昼食会を開催

−日本経団連など経済5団体


フィリピンのアロヨ大統領訪日を歓迎する昼食会が4日、東京・千代田区の東京會舘で開催された。日本経団連、日本商工会議所、経済同友会、日本貿易会、日比経済委員会の5団体が共催したもので、フィリピン側から約50名、日本側から約80名が出席した。

会食を前に共催団体を代表して山口信夫日商会頭があいさつし、「アロヨ大統領は就任以来、経済の振興や社会の安定に尽力し、フィリピンは堅調な経済成長を遂げている」と、大統領の強いリーダーシップを高く評価した。さらに、「日本とフィリピンの両国が市場開拓や相互の経済資源の活用を通じて連携を深めることは重要な意義を持つ。経済界としてもデフレを早急に克服し、フィリピンをはじめとしたアジア経済の発展により多く貢献したい」と述べた。

これを受けてあいさつしたアロヨ大統領は、「フィリピンは東アジア地域の中心という、中国マーケットを利用できる良い位置にあり、中国のWTO加盟後は7億円の貿易黒字を計上している。今後は地理的な優位性としてだけでなく、地域に貢献しているという意味で中心的存在になりたい。フィリピン人は適応力があり、電子商取引に長けている。また英語が堪能で、ハイテクノロジーを容易に吸収できるため、すぐれた労働力であるといえる」と強調。さらに「フィリピンをコマーシャルセンターとすべく観光事業に注力したい。特にマカティ地区はコンパクトにまとまった魅力ある観光地として発展している」と紹介した。最後に「日本はフィリピンにとっても、東アジアにとっても重要なパートナー。両国の繁栄はひいては東アジア全体の反映につながる。21世紀の平和で強力な東アジアを築くために、共に進んでいきたい」と結んだ。


日本語のトップページ