日本経団連タイムス No.2732 (2004年7月29日)

奥田会長、千速副会長、フォーラム終了後に記者会見


日本経団連の奥田碩会長と千速晃副会長は23日、静岡・小山町の経団連ゲストハウスで、第3回東富士夏季フォーラム後に記者会見を行った。

冒頭、同フォーラムの議長を務めた千速副会長が、「2日間の討議を通じて、国のあり方について幅広い観点から議論ができた」と、同フォーラムを総括したほか、非公開セッションにおいて、(1)先の通常国会での自民党、民主党の取り組みと実績の評価(第2次政策評価) (2)優先政策事項の改定を含めた評価システムのあり方 (3)11日の参議院選挙の総括――など、政治について議論したことを披露した。

続いて発言した奥田会長は、第2次政策評価を9月または10月に公表することや、優先政策事項の改定を10月ごろを目途に公表すること、次回の参議院選挙にも経済界候補を擁立するかを含めて選挙への取り組み方を早急に検討することとなったことを明らかにした。

同フォーラムで議論となった憲法改正について奥田会長は、日本経団連も意見を述べる必要性は当然あるとした上で、「国の基本問題検討委員会」などで今後検討を行い、日本経団連の考えをできるだけ早く打ち出したいとの意向を示した。

また、会見の当日に、民間出身の村瀬清司氏が社会保険庁長官に正式就任したことに関連して、同庁改革の柱である民間人派遣について聞かれた奥田会長は、坂口力厚生労働大臣から20日の日本経団連理事会で協力要請があったとした上で、今後については、村瀬新長官との話し合いを踏まえて検討したいと語った。

【社会本部広報担当】
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