２００５年春季労使交渉は、主要労組の要求提出が続いている。２月２３日までに電力、私鉄・ＪＲ、紡績、ＮＴＴの各社が要求を提出したのに続き、３月４日までには紙・パルプ、ゴムの各社が要求を提出している。
電力総連・電力部会はベア要求を見送っており、傘下の各労組も賃金については、「ベア要求見送り」となっている。
賞与・一時金については、北海道電力２．０カ月＋２３万３０００円（夏季分）、東北電力２．０カ月＋１９万６０００円（同）、東京電力２．０カ月＋２３万７０００円（同）、中部電力２．０カ月＋１１万１０００円（同）、北陸電力２．０カ月＋１１万１０００円（同）、関西電力２．０カ月＋２１万１０００円（同）、中国電力２．０カ月＋２３万円（同）、四国電力２．０カ月＋２２万８０００円（同）、九州電力２．０カ月＋２０万円（同）、沖縄電力２．０カ月＋１７万４０００円（同）を要求している。
ＵＩゼンセン同盟は賃上げ要求として「賃金体系維持＋賃金引上げ原資１０００円基準」を掲げているが、傘下の紡績関係各労組は、ユニチカ、東洋紡、シキボウ、ダイワボウ、クラボウ、富士紡績、日清紡績、日東紡績、オーミケンシが「定昇＋諸手当等改定原資１０００円」を要求している。
私鉄総連傘下の各労組は、２月９〜２３日にかけて要求を申し入れた。賃金については、東武、京急、京成、相鉄、名鉄、近鉄、阪神、南海、西鉄「１人平均２．１％（定昇相当分）＋１５００円（ベア分）」、東急、京王、東京メトロ、阪急、京阪「一人平均１５００円（ベア分）」、小田急「定期昇給実施、生活向上分１５００円」を要求。
賞与・一時金については、東武、京急、京王、京成、東京メトロ、相鉄、阪神が「昨年同月数」、東急年間５か月＋α、名鉄５．０カ月、近鉄５．０カ月、阪急５．４カ月、京阪５．４５７カ月、南海５カ月、西鉄２．２５カ月（夏季分）を要求している。
ＪＲ各社の労組は、２月８〜１８日にかけて要求を申し入れている。賃金については、ＪＲ東日本純ベア１５００円、ＪＲ東海「高卒３５歳勤続１７年定期昇給含め６９００円」、ＪＲ西日本ベア１０００円、ＪＲ四国純ベア１０００円、ＪＲ九州ベア１０００円、ＪＲ貨物純ベア１５００円を要求。
賞与・一時金については、ＪＲ東海３．１カ月（夏季のみ）、ＪＲ西日本年間５．７カ月を要求している。
ＮＴＴグループの各社は、ＮＴＴ持株会社、ＮＴＴ東日本、ＮＴＴ西日本、ＮＴＴコミュニケーションズともにベア要求を見送っている。
賞与・一時金は、ＮＴＴ持株会社、ＮＴＴ東日本、ＮＴＴ西日本、ＮＴＴコミュニケーションズの４社すべてが年間４．５月を要求している。
紙・パルプ各社では、２月２５日から３月１０日にかけて要求を提出している。賃金については、王子製紙４５００円、日本製紙「平成１６年度定期昇給分」、三菱製紙「賃金増額の要求なし」、北越製紙５５００円、レンゴー「賃金制度に則り賃金改訂を実施」、大王製紙５３００円、日本大昭和板紙「賃金カーブ維持分の確保」、中越パルプ工業５４００円、巴川製紙所４８２７円、東海パルプ３９７０円、紀州製紙５７００円、三島製紙「定期昇給実施分」、特種製紙「賃金制度に沿った昇給」を要求。
賞与・一時金については、王子製紙年間１７０万円（５．２カ月）、日本製紙年間５．６カ月、三菱製紙年間４．７カ月、北越製紙年間１５７万円、レンゴー年間１５１万円、大王製紙年間１４４万７５７３円（５．５０カ月）、日本大昭和板紙年間４．５カ月相当分（１４０万円）、中越パルプ工業年間１４４万円（５．３カ月）、巴川製紙所年間５．０カ月、東海パルプ年間１４８万円（４．８４カ月）、紀州製紙年間４．７８カ月、三島製紙年間１４７万円（５カ月）、特種製紙年間１６０万円を要求している。
ゴム連合傘下の各労組は、２月２３日から３月４日にかけて要求を提出している。賃金については、横浜ゴム３５歳標準５０００円、東洋ゴム工業３５歳標準４１００円、ブリヂストン３５歳標準５６００円、三ツ星ベルト１０２５円、バンドー化学５９０４円、住友ゴム工業３５歳標準５２００円を要求。
賞与・一時金については、横浜ゴム年間１３６万円、東洋ゴム工業年間４．３５月＋０．３５月、ブリヂストン年間１６７万円、オカモト年間１２０万円、三ツ星ベルト年間１３８万円、住友ゴム工業年間１４１万円、東海ゴム工業年間１５０万円を要求している。