日本経団連タイムス No.2789 (2005年10月27日)

奥田会長記者会見


日本経団連の奥田碩会長は24日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。

まず、奥田会長ら財界人数名が訪中し、9月30日に胡錦涛国家主席と会談したとの報道について、その事実関係を問われた奥田会長は、訪中したことは事実であるとした上で、胡錦涛主席との会談において靖国問題について話していないことや、小泉総理の特使的な役割を担ったということもまったくないことを述べた。

政府系金融機関の改革議論が始まっていることを受けて、それに対する意見を求められた奥田会長は、「各機関がどのような機能を果たしているのか、どの機能を果たす機関が必要なのか、それを議論する必要がある」と述べ、まずは政策金融が果たすべき機能について、きちんと議論した上で、組織のあり方を検討すべきであるとの考えを示した。

また、楽天(三木谷浩史会長兼社長)が東京放送(TBS、井上弘社長)の株を大量取得し経営統合を提案したことに対し、TBSが楽天に質問書を送付するなどの一連の動きについては、よく承知していないため、コメントはできないと応じた。

【社会本部広報担当】
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