日本経団連タイムス No.2834 (2006年10月19日)

日本経団連洋上研修団が出発

−「職場改革のビジョンを描く」テーマに/討議研修はコース別で


なぜ改革が必要なのか、職場を変えるとはどういうことか――企業の第一線で活躍する管理者・監督者212名が17日、「職場改革のビジョンを描く」を総合テーマに新しいリーダー像や職場活性化の条件などを探る9日間の洋上研修に出発した。

出港を前に研修船「ふじ丸」デッキで行われた結団式・壮行式では、名誉団長を務める茂木賢三郎・キッコーマン副会長や、来賓として出席した神奈川県経営者協会副会長の土田榮二・三菱重工業横浜製作所所長が、研修の成功と研修修了後の活躍を期待して団員を激励。また、研修団を代表してアドバイザーを務める木名瀬武・フィデリティ証券人事部ディレクターが、今回の研修が参加者にとって「転機」となるものであってほしいとメッセージを送った。
これにこたえて、参加者の種田伸一朗・オイダ製作所資材課長が団員を代表して決意を表明、新しいリーダーシップのあり方を学び取ることを全員の前で誓った。

正午に出港したふじ丸船内では、午後には課題研修がスタート。参加者は班・グループに分かれ、自らが先頭に立って変革を推進し、事業や仕事の大きな方向性を示しながら、その実現に向けてメンバーを巻き込んでいく状況変革型のリーダーシップをめざし討議を進めていく。

今回の研修プログラムでは、初の試みとして討議研修を管理者コースと監督者コースに分けて実施。討議はコース別に行うが、講演や講座は一部を除いて両コース共通とした。
船内の主な研修プログラムは、マネジメント講座、コース別講座、課題研修、発表・報告会、名誉団長特別講座、英会話講座、中国語講座、レクリエーション活動など。そのほか寄港地上海では、上海市戯劇学院附属戯曲学校、上海甘泉外国語中学、上海人民印刷工場、可口可楽中国飲料有限公司を選択訪問する。さらに韓国釜山では、鄭起永・釜山外国語大学校日本語大学長による講演「日韓生活文化とマナー」を受講する。
第42回日本経団連洋上研修の主な講演テーマと講師は次のとおり。

「日本を取り巻くビジネス環境」
「EQリーダーシップとは何か」
「ビジネス・人生とEQリーダーシップ」
木名瀬武氏
「現場力がなぜ大切か」
「問題解決の定石」
「現場を革新する問題解決法」
柿内幸夫・改善コンサルタンツ常務
「アメリカの管理者・日本の管理者」
「上手なフィードバック」
ロッシェル・カップ・経営コンサルタント
「やる気がでる時・でない時」
「プロジェクトXに学ぶもの」
高橋潔・神戸大学大学院助教授、アドバイザー
「日本の将来を担う若いリーダーたちへ」茂木賢三郎氏
「日韓生活文化とマナー」鄭起永氏
【事業サービス本部研修担当】
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