日本経団連タイムス No.2870 (2007年8月2日)

御手洗会長記者会見

−参院選の結果などで所感述べる


日本経団連の御手洗冨士夫会長は7月30日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。

参院選の結果について問われた御手洗会長は、閣僚による失言問題、政治とカネの問題、特に年金記録問題が前面に出てしまい、本格的な政策論争が行われなかったことは残念との感想を述べた。その上で、安倍総理に対しては、山積している課題を解決していくことが重要であり、改革のスピードを落とすことなく、粛々と政策を進め、政策目標を達成してほしいと要望した。

また、野党から衆議院の早期解散・総選挙を求める声が挙がっていることについては、「いたずらに政局にして、1年も経たないうちに首相が代わるような事態になってはならない」と述べるとともに、安倍内閣は経済成長に向けて改革を着実に進め、景気も回復してきていると指摘、早期の解散には否定的な見方を示した。

一方、今回の選挙で大きく議席を伸ばした民主党について御手洗会長は、責任政党として、実現可能な政策を打ち出し、与党とよく話し合いながら、国民生活をより良くするとの共通目標の達成に向けて、全力を尽くしてほしいと語った。

【広報担当】
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