日本経団連タイムス No.2912 (2008年7月10日)

日本経団連グリーンフォーラム

−100日アクションプラン報告会開催/達成者も未達成者も…プラン実行の意義を強調


日本経団連グリーンフォーラム2007年度(第2期)メンバーが4日、修了にあたって策定した100日アクションプランの報告会を開いた。3月の同フォーラム修了式から100日を経て、果たしてアクションプランは達成できたのか、集まったメンバーからさまざまな報告があった。

100日アクションプランは、昨年度実施した同フォーラムのメンバーが1年間の学習経験をもとに、会社生活・個人生活でいかに従来の行動、意識を変え実行していくかを具体的計画にまとめたもの。第2期修了式の翌日に当たる今年3月15日を起点に、100日目を6月23日とした。

プランスタート早々に人事異動や海外出張などで達成が困難になったり、取り上げた課題が多様化したり、さまざまな状況変化を経験しながらもプランに取り組んできたメンバーは、「問題が次々広がっていく中で、100日プランも机上のものになりかけたが、それでも意識を変えることで改善は可能。見える化に取り組んだことで若手の育成ができた」「この研修で学んだことを信じて考え方を整理し、部下指導にあたることができた」「仕上がりの姿を想像して振り抜く、フォロースルーの大切さがわかった」などと発言。また、プラン達成に至らなかったメンバーも、「未達の失望感を感じているが、実行の難しさ、継続の大切さを痛感した。これからの100日に向け再スタートしたい」「未達成のものは戦略を立て直し継続するが、本を読む習慣、考える習慣がついたことが大きな収穫」「この報告会でメンバーと会ったことが励みになり、気持ちを持ち直すことができた」など、前向きな意見が挙がった。

こうした報告に関島康雄アドバイザー(3Dラーニング・アソシエイツ代表)は、「さまざまな環境変化はあって当然。たとえ状況が変化しても目標が見えているか、目標に少しでも近づいているか、いま一度考え直す必要がある」と強調。さらに仕事と家庭という2つの領域で物事を考えがちだが、そのほかに個人とコミュニティーという領域もあることを示唆し、「仕事を楽しむためにも4つの領域すべてにおいて同じ自分であることが大切。この4つの領域のウエートを変えていくために、自分自身にリーダーシップを発揮しなければならない。いかに4つの領域の間に壁をつくらずウエートを調整するか、しっかり考えて山を登ってほしい」と修了生の今後一層の活躍を期待して激励の言葉を贈った。

【日本経団連事業サービス研修担当】
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