日本経団連タイムス No.2920 (2008年9月11日)

観光人材育成と韓国経済界との観光協力方策について検討

−観光委員会企画部会


日本経団連は4日、東京・大手町の経団連会館で観光委員会企画部会(生江隆之部会長)を開催した。

日本経団連観光委員会ではかねて、観光立国の実現に向けた諸政策を提言してきたが、今年度は、人材育成による観光産業の国際競争力向上や、産業観光、都市観光などを通じた地域活性化といった課題にも取り組む予定である。

そこで今回の部会では、水嶋智・国土交通省総合政策局観光資源課長から、観光人材の育成に関する政府の取り組みについて説明を聴くとともに、意見交換を行った。水嶋課長は、(1)観光関連産業と高等教育の連携強化(2)観光地域づくりの担い手の地域主導による育成(3)インバウンドの促進のための人材育成――などが重要であると説明した。

意見交換に続き、今年10月7日に同委員会と韓国の全経連観光産業特別委員会との間で開催予定の「第3回日韓観光協力会議」について話し合った。

日韓観光協力会議は、日本経団連が進めている東アジアの経済連携促進の一環として、日中韓3国を中心とする北東アジア観光ゾーン形成を念頭に、2006年10月にソウルで第1回会合が開催されて以来、毎年、開催されているもので、3回目となる今年は、韓国の済州島で会議を行う。

同会議では、(1)広域連携や韓国との地域間連携の現状(2)韓国の観光資源開発・観光人材開発への協力(3)日本の産業観光促進に向けた企業の取り組みの紹介――などをテーマとする予定である。

部会では、昨年の第2回会議以降のフォローアップ状況について報告が行われるとともに、今年の会議への対応について委員間で意見交換を行った。

【産業第一本部国土担当】
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