日本経団連タイムス No.2924 (2008年10月9日)

御手洗会長記者会見


日本経団連の御手洗冨士夫会長は6日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。

冒頭、御手洗会長は、補正予算・景気対策について言及。「世界経済は今まさに、同時不況に突入する瀬戸際に立たされている。世界第2位の経済大国である日本としても、自らの景気を一刻も早く回復軌道に乗せることが不可欠である」と指摘した上で、「そのためには、補正予算を早期に成立させることはもちろん、中小企業の資金繰り対策や個人・企業への減税など、緊急かつ思い切った景気対策も検討すべきである」と語った。

米国経済については、金融安定化法が成立したことを評価した上で、引き続き各国政府・金融当局が協調・連携し、金融システム不安を早期に沈静化すべきとの考えを示した。その一方で、米国の住宅市場が持ち直すまでは、金融不安は払拭されず、米国経済も本格的な回復軌道に乗らないおそれがあるとの見方を示した。

経済財政諮問会議の、経済界からの新民間議員に内定した張富士夫氏、三村明夫氏については、「人格・識見ともに申し分がない。諮問会議では、個人の立場から、存分に活躍されることを期待している」と語った。

【社会第一本部広報担当】
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