日本経団連タイムス No.2946 (2009年4月9日)

御手洗会長記者会見


日本経団連の御手洗冨士夫会長は6日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。

追加経済対策について問われた御手洗会長は、「経済危機から脱却するには、大型で迅速な切れ目のない対策が必要である。真水で10兆円超の補正予算となれば、過去最大規模であり、非常に強力な経済対策となる」と政府の対応を評価した上で、2009年度補正予算の一刻も早い成立と実施に期待を示した。

北朝鮮が発射した飛翔体については、「東アジアの安全保障を脅かすばかりか、日本国民を大変な不安に陥れた行為であり、断じて容認できない。政府は米国をはじめとする国際社会と連携して、国連安全保障理事会の決議の採択をめざすなど、断固たる行動で北朝鮮の非を正すべき」と指摘。その上で、こうした非常事態に備え、情報の把握・分析・伝達の体制の強化が重要との認識を示した。

サハリン2産LNGの初入港については、「ロシア極東地域は天然資源が豊富で、経済的なポテンシャルが大きい。エネルギー開発やインフラ整備などによる日ロ経済関係強化に、わが国経済界も関心を抱いている。サハリン2からのLNG輸入開始は、その観点から非常に意義深い」と述べ、日ロ経済関係のさらなる発展に期待を示した。

また、新「経団連会館」については、21世紀の経済界の活動を支援するのにふさわしい充実した設備を擁していると説明した上で、オープンを機に、政策集団としての機能強化と、会員サービスの一層の向上に努めていきたいとの抱負を語った。

【社会第一本部広報担当】
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