日本経団連タイムス No.2955 (2009年6月18日)

王岐山・中国副総理と懇談

−国際経済情勢に対する見通しや企業の対応策などで意見交換



王岐山副総理(左)と握手する御手洗会長

日本経団連は、第2回日中ハイレベル経済対話に参加するために来日した中華人民共和国の王岐山副総理一行を8日、東京・大手町の経団連会館に招き、懇談会を開催した。

一行は王岐山副総理のほか、 楊潔〓(ヨウ ケツチ) 外交部長、張平国家発展改革委員会主任、陳徳銘商務部長をはじめとする主要経済閣僚13名。そのほか、中国政府の金融・経済関係部局の局長級幹部が日本経団連側の発言に耳を傾けた。日本経団連側からは、御手洗冨士夫会長、米倉弘昌評議員会議長ならびに副会長、評議員会副議長ら19名の首脳が出席した。

冒頭、御手洗会長が歓迎あいさつを行い、「世界経済が深刻な不況に直面している中、中国は引き続き高い経済成長を持続させている。世界において存在感を増している中国の経済情勢、政策運営に大きな関心を有しており、本日は忌憚のない意見交換を行いたい」と述べた。これに対して王岐山副総理は、「政治家は信任を大切にする。企業や銀行は信用を大切にする。いま、大切なことは政治の信任をどのようにして市場の信用にするかである。このような問題意識の下、経団連幹部の皆さまから、国際金融危機に対する判断や対応策について高見を伺いたい」と語った。

王岐山副総理のあいさつの後、日本経団連首脳から国際経済情勢に対する見方や見通し、企業の対応策について発言するとともに懇談し、彼我の理解を深めた。

【国際協力本部】
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