日本経団連タイムス No.2979 (2010年1月1日)

「企業倫理担当者研修会」を開催

−約110社の担当者が受講


日本経団連では、企業行動憲章をもとに、会員企業に企業倫理の徹底を呼びかけている。この一環として、各社において企業倫理を担当する実務レベルを対象とした「企業倫理担当者研修会」を、11月6日、12月11日の2回、東京・大手町の経団連会館において、同内容で実施し、計約110社の担当者が受講した。

今年度の研修会では、元松下電器産業(当時)企業倫理室長兼リスクマネジメント室長で、現在立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授の池田耕一氏による講演「不祥事発生のメカニズムと倫理担当者の役割」、企業の危機管理・リスクマネジメントを専門とするアサミ経営法律事務所代表弁護士の浅見隆行氏のコーディネートによるグループ討論「危機管理体制の運用・運営のポイント」、元帝人コンプライアンス・リスクマネジメント室企業倫理統轄マネージャーの星野邦夫氏による帝人でのヘルプラインの運用経験を踏まえた説明「企業不祥事防止に向けたヘルプラインの活用方策」を行った。

あわせて、企業倫理担当者間でのネットワークづくりのため、昼食時間を使って、参加者間の自己紹介を行った。同研修会には今年度から企業倫理担当になった初心者レベルから、3-5年担当している中堅レベル、10年近く担当しているベテランまでが参加しており、他社の担当者との意見交換や、自社の社内研修の材料探しまで、さまざまな関心のもとに研修会に参加したことが紹介されるとともに、講師との活発な意見交換が行われた。

【政治社会本部】
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