日本経団連は２３日、２０１０年春季労使交渉の中小企業業種別回答状況（加重平均）の第１回集計を発表した。
それによると、調査対象（１７業種、中小７５２社）のうち１４０社（１８．６％）で回答（了承・妥結含む）が示され、このうち平均額がわかっている１３２社の総平均は４０２８円、賃上げ率１．５４％であった。これを、昨年の第１回集計結果（０９年４月２１日発表、１１０社、３６９４円、１．４０％）と比べると、金額で３３４円、率で０．１４ポイントのプラスとなった。
業種別にみると、製造業９２社の平均は４３７６円、賃上げ率１．６４％（０９年の第１回集計４０６３円、１．５１％）、非製造業４０社の総平均は３１６９円、賃上げ率１．２６％（同２３８９円、０．９５％）で、いずれも額・率とも前年を上回った。
同調査は今後、５月下旬、６月中旬、７月に公表を予定している。