日本経団連タイムス No.3000 (2010年6月10日)

米倉会長記者会見

−日本経済の現状と見通しなどで見解


経団連の米倉弘昌会長は7日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。

日本経済の現状と見通しについて問われた米倉会長は、「日本経済は、輸出や生産の伸びを受けて第1四半期の実質GDPが4.9%と、4四半期連続でプラス成長となっているが、依然、雇用・所得環境は厳しく、本格的な自律回復軌道には戻っていない」と指摘。また、米国の株価下落を受けた株安、ギリシャの財政危機に端を発する金融市場の動揺とユーロ安の進行などについて、「日本経済に与える影響が懸念される」とした。

内閣、民主党役員の新体制については、「わが国は課題が山積している状態であり、新内閣にはスピード感をもって課題を解決してほしい」と述べたうえで、菅新首相が強い経済、強い財政、強い社会保障の実現に熱意をもって取り組む意思を表明していることに期待を示した。

【社会広報本部】
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