日本経団連タイムス No.3028 (2011年1月27日)

米倉会長記者会見


日本経団連の米倉弘昌会長は24日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。

通常国会について米倉会長は、予算案および予算関連法案の成立がまず重要だと指摘。また、「税・財政・社会保障制度の一体改革、TPP交渉への参加に向けた取り組みが進展することを期待したい。菅総理が施政方針演説において最初に『平成の開国』を挙げられ、非常に力強い意思表明をされたと受け止めている」と語った。さらに、与野党ともに国益を考え、国民生活の向上のために建設的な議論を行うことへの期待を示した。

春季労使交渉に関しては、経団連が春季労使交渉を「春の労使パートナーシップ対話」と呼称し、労使が一体となって国際競争に打ち勝つための建設的な議論の場とすることを提唱していると説明。また、グローバル競争が激化するなか、日本経済の状況は非常に厳しく、円高の進行も懸念されるとして、「賃金の引き上げよりも雇用の維持を重視した交渉が多くなるのではないか」との認識を示した。

新卒採用活動の開始時期については、経団連として先日示した方針に従って倫理憲章を改定し、その結果を踏まえながら、引き続き検討していくと述べた。

【社会広報本部】
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