経団連タイムス No.3048 (2011年7月7日)

「日本経団連フォーラム21」人材開発センター富士研修所で6月合宿講座


講演する小川国際変動研究所理事長

日本経団連事業サービス(米倉弘昌会長)は6月24、25の両日、山梨県富士吉田市の人材開発センター富士研修所で、経営幹部育成講座「日本経団連フォーラム21」の6月合宿講座を開催した。

■ 「これからのライフ・キャリアを考える」

1日目は、大久保幸夫リクルートワークス研究所所長が「これからのライフ・キャリアを考える」をテーマに講座を実施した。

大久保氏はまず、キャリアを考える意味について言及。自己の価値観が確立し、人生の有限性を見据えて、あらためてチャレンジを考える年代「人生の正午」に差しかかるいまこの時に、自分自身への問いかけをすることの意義・重要性などについて示唆した。その後、参加メンバーはグループに分かれて、これまでの自身のキャリアについて語り合い、5年後の姿を一人ずつ発表した。

■ 「国際水準から日本の安全保障を考える」

2日目は、小川和久国際変動研究所理事長(軍事アナリスト)が「国際水準から日本の安全保障を考える」をテーマに講座を実施。

小川氏は、世界に通用する日本の安全保障とは何かという視点から講演。アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮と日本の関係を中心に、日本の空母や核武装などの軍備保有と安全保障の議論や、日本近海で起きている数々の領土問題などのトピックスを取り上げ、軍事という切り口から見た世界のパワーバランスの現状と背景について解説。そのなかで日本が世界に通用するパワーを持ち続けるための方策が示された。

梅雨の晴れ間、雄大な富士山を背に、参加メンバーは合宿ならではの交流を行った。

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第22期となるフォーラムの総合テーマは「未来企業のリーダーシップを学ぶ。」。米倉会長がチーフアドバイザー、高橋忠生・日産自動車特別顧問、寺島実郎・三井物産戦略研究所会長、山内昌之・東京大学大学院教授がアドバイザーを務める。
同フォーラムに関する問い合わせは、日本経団連事業サービス(電話03‐6741‐0042)まで。

【日本経団連事業サービス】
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