経団連タイムス No.3052 (2011年8月4日)

夏季フォーラム2011

第3セッション「新生日本の創造に向けて」


2日目の第3セッションでは、「新生日本の創造に向けて」をテーマに、自由討議を行った。

まず坂根正弘副会長が発言し、わが国の国家的課題は「低成長」であり、「1人当たりGDPがなぜ先進国で最下位なのか」という視点から考える必要があると指摘した。そのうえで、わが国の成長実現のキーワードとして、(1)アジアをはじめとした外需を取り込むこと(2)地方主権(3)女性の活用(4)産業再編――の4つを挙げた。

また、当面は原子力発電所事故の収束のめどをつけることが重要と述べたうえで、民間と復興庁が一体で復興をリードするとともに、復興に向けて強く動ける体制をつくる必要があると指摘した。さらに、被災地の雇用問題が深刻であることに触れ、第1次産業に企業が参入し、若者に魅力をアピールできるような創生モデルをつくる必要があるとの考えを示した。

その後の自由討議では、参加者による活発な議論が行われた。発言の概要は次のとおり。

【政治社会本部】
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