経団連タイムス No.3052 (2011年8月4日)

2011年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果(最終集計)

−465社平均4262円、賃上げ率1.64%


経団連は7月29日、2011年春季労使交渉の中小企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。

これによると、調査対象(17業種、原則として従業員数500人未満の中小企業742社)のうち、469社(63.2%)で妥結しており、このうち平均額がわかっている465社の総平均は4262円、賃上げ率1.64%となり、前年の最終集計(17業種537社、10年7月20日)と比べて、額・率とも2年連続のプラス(438円、0.12ポイント)となった。

業種別にみると、製造業326社の平均は4581円、賃上げ率1.73%(10年の最終集計361社、4047円、1.58%)で、額・率とも前年を上回っているが、非製造業139社の平均は3259円、賃上げ率1.35%(同176社、3314円、1.37%)で、額・率とも前年を下回り、製造業と非製造業では額で1322円、率で0.38ポイントの差が生じている。

規模別では、「300人以上」(100社)は4572円(賃上げ率1.71%)、「100〜300人未満」(228社)は3918円(同1.57%)、「100人未満」(137社)は3632円(同1.48%)となった。すべての規模で額・率ともに前年を上回っており、規模が大きいほど賃上げ率が高くなっているが、前年からの伸びは、規模の小さい方が大きくなっている。

【労働政策本部】
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