経団連タイムス No.3052 (2011年8月4日)

第27回「企業広報賞」

−受賞企業・受賞者を決定/経済広報センター


経団連の関連組織である経済広報センター(米倉弘昌会長)は7月25日、2011年(第27回)「企業広報賞」の受賞企業・受賞者を決定した。企業広報大賞にヤマトホールディングス、企業広報経営者賞に出光興産の天坊昭彦会長、日本マクドナルドの原田泳幸会長兼社長兼CEO、企業広報功労・奨励賞に東レの斉藤典彦専務取締役、富士フイルムホールディングスの吉澤ちさと経営企画部広報グループ長が選ばれた。

企業広報賞は、企業広報の発展を目指し、1984年に創設。優れた広報活動を実践している企業、経営者、広報の実務者を表彰している。選考基準は、(1)大賞は、社会から期待され求められているものを見極めて経営に反映させるとともに、企業活動の的確な情報を発信・伝達し、社会に貢献している企業(2)経営者賞は、経営トップ自らが広報の重要性を認識し、社内外とのコミュニケーションを積極的に推進している経営者(3)功労・奨励賞は、企業広報の発展に功労が大きく、独創的な企業広報を実践している広報担当者およびチーム・グループ――である。

本件に関する問い合わせは、経済広報センター国内広報部(電話03‐6741‐0021)まで。

受賞者と受賞理由

◆企業広報大賞

ヤマトホールディングス

ヤマト運輸と連携・協力し、社会・企業向けだけでなく積極的なグループ広報・コミュニケーション活動を展開している。グループ会社ならびに社員によるCSR、社会貢献活動の評価は高く、社員一人ひとりの広報マインドは社会に広く受け入れられている。東日本大震災でも復興支援や関連情報提供等を行い、企業イメージ向上と社会貢献を果たしている。

◆企業広報経営者賞

天坊昭彦・出光興産会長

2002年の社長就任以来、経営方針を積極的に情報発信している。08年からは石油連盟会長として、国のエネルギー政策について議論・提言している。東日本大震災への対応でも、リーダーシップを発揮し、石油業界の顔として社会に情報を発信し続けている。

原田泳幸・日本マクドナルド会長兼社長兼CEO

経営目標を達成するためには社会からの信頼が必要と考え、「戦略的閉店」など、これまでになかったワードを用いて経営ビジョンを自ら発信している。メディアへの露出により、「マクドナルドらしさ」のイメージを明快に発信し、同社の企業ブランドを著しく向上させた。

◆企業広報功労・奨励賞

斉藤典彦・東レ専務取締役

1984年以来27年間にわたって企業広報を担当・統括。広報、IR、CSRなどの社内基盤を築き、環境変化や時代に応じた戦略的な情報受発信を行ってきた。現在は専務取締役として、CSR、IR、広報、宣伝、総務、法務等を幅広く統括し、かつグループ内外で企業広報のスペシャリストとして、後進の指導・育成に取り組んでいる。

吉澤ちさと・富士フイルムホールディングス経営企画部広報グループ長、富士フイルム広報部長

広報に携わってきた1999年からの12年間が、富士フイルムの「第二の創業」ともいえる変革の時期と重なっており、メディア対応を中心とする対外広報およびグループ全従業員に向けた社会広報全般を担当し、ブランド力の維持・向上に貢献してきた。

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