経団連タイムス No.3053 (2011年9月1日)

グリーンフォーラム、第5期修了式を開催

−大橋チーフアドバイザーらがメンバー激励


あいさつする大橋チーフアドバイザー

日本経団連事業サービス(米倉弘昌会長)は、企業の次世代リーダーの育成を目指す「日本経団連グリーンフォーラム」(チーフアドバイザー=大橋洋治副会長・全日本空輸会長)の第5期修了式を8月3日、東京・大手町の経団連会館で行った。

冒頭、大橋チーフアドバイザーがあいさつし、当初修了式が予定されていたのは3月11日だったこと、式の直前に会場で地震に遭ったことに触れ、「本日、修了式を行うことができたことは喜び」と語った。また、「現下のような困難な状況にあっても、勇気をもって、課題の解決に向けて果敢に挑戦していくリーダーが求められている。この役割を担っていくのが皆さんだ」とメンバーを激励した。さらに、「本フォーラムを通じて得られた知見や人的なネットワークを活かしながら、より一層活躍してほしい」と述べ、今後の活躍に期待を示した。

続いて、同フォーラムのアドバイザーを務めた関島康雄氏(3Dラーニング・アソシエイツ代表)と大久保幸夫氏(リクルートワークス研究所所長)があいさつ。関島アドバイザーは、わが国が東日本大震災後の困難を乗り越えていかなければならないと指摘したうえで、メンバーに対して、「勉強はこれで終わりということはない。今後、皆さんも勉強したことを活かし、基本に立ち戻って考え、日本らしい解決方法を考えていってほしい」と語った。大久保アドバイザーは、東日本大震災で、われわれは、現場に強いリーダーがいる会社とそうでない会社があることに気づいたのではないかと問いかけ、予期できないことが起きた時に適切な意思決定を行い、指揮を執るリーダーがいるかが会社の評価を分けたと指摘した。また、「このフォーラムは強いリーダーを育てることを目的にしている。1年間に学習したことを、知識から“実践知”に変えてほしい」と述べた。

その後、大橋チーフアドバイザーが受講生一人ひとりに修了証書を授与した。

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日本経団連グリーンフォーラムは、組織や部門をリードできるプロ人材の育成を目的に、2006年に開講。リーダーシップやコーチング、プロジェクトマネジメント、説得力・交渉力、プレゼンテーション、ロジカルシンキング、マーケティングなど、経営幹部に求められるコアスキルを、演習を中心に学ぶ。
詳細に関する問い合わせは日本経団連事業サービス研修担当(電話03‐6741‐0042)まで。

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