経団連タイムス No.3076 (2012年3月1日)

「日中国民交流友好年」スタート

−2月16日、北京で開幕式


開幕式に臨む米倉会長(左から2人目)(2月16日、北京)
(写真提供:2012「日中国民交流友好年」実行委員会)

日中国交正常化40周年を迎える今年、経団連の米倉弘昌会長を実行委員長とする2012「日中国民交流友好年」実行委員会が、外務省との共催で北京において、その開幕式を開催した。昨年12月に野田佳彦総理と温家宝総理の間で、「新たな出会い、心の絆」を交流年のキャッチフレーズとすることが決まり、実行委員会ではこれにふさわしい記念事業をオール・ジャパンで企画、推進していくことにしている。

特に、将来にわたって両国の絆を継続的に深めることのできる交流事業に重点を置くとして、具体的には、草の根レベル、地方間、青少年同士、文化・スポーツ、被災地支援、観光、経済等の分野での交流を促進する事業を計画、実施していく。

現在のところ、12月までの間、日中の学生等が参加する青少年交流や地方間交流を図るイベント、日中両国の人気アーティストによるライブ・パフォーマンス、日中両国企業による第2回日中グリーンエキスポ等を北京、上海等で開催する予定となっている。このほか、友好年の趣旨に合致する、各地で開催される事業を幅広く記念行事に認定していく。

2月16日、北京市内で開催された日本側主催の開幕式には、日本から直嶋正行総理特使、米倉実行委員長、張富士夫日中経済協会会長をはじめとする日中友好7団体の代表が出席した。米倉実行委員長は開会あいさつのなかで、「日中両国は一衣帯水の隣国である」として、両国国民の交流促進の重要性を強調した。中国側からは劉延東国務委員、蔡武文化部長、楽玉成外交部部長助理らが出席。温家宝総理の祝辞が披露された。

開幕式には、親善大使に就任した俳優の関口知宏氏も参加した。また、同じく親善大使に就任した人気アイドルグループAKB48のメンバーが17、18日の両日、開幕式と同時に開会した「元気な日本」展示会で、応援団として、東日本大震災からの復興への取り組みを紹介するとともに、日本の特産品や観光をアピールした。

【国際協力本部】
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