財団法人 財務会計基準機構(仮称)の
会員募集のご案内及びご出捐方お願いについて


謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、近年、わが国企業の事業活動は情報通信技術・金融技術等の著しい発展により複雑かつ高度化し、また、金融、証券取引における国際化の進展により、国内外の経済活動は密接に連関するようになってきております。
 こうした中、公正・透明な経済取引の確保、効率的な資源配分の促進の観点から、企業内容等の開示における透明性の確保や国際的動向を踏まえた企業会計基準の整備が重要になっております。

 ところで、わが国の企業会計基準は、ここ数年、企業会計審議会において精力的に改訂が行われ、諸外国に比べて遜色のないものとなってきておりますが、経済の重要なインフラである会計基準の作成については、昨今の経済取引・企業活動の高度化、複雑化、国際化等の急速な変化に対し、的確に対応することができるよう、その機能を強化していくことが強く求められております。
 また、現在、各国の会計基準との収斂を進めるため、国際会計基準委員会(IASC)の全面的な組織改革が進行しており、今後、国際会計基準の改訂がより強力に進められることが見込まれる中で、わが国が国際的な場における基準の開発に貢献しつつ、議論を主体的にリードできる体制を整えることが非常に重要な課題と考えられます。

 このような状況を踏まえて、この度、経済団体連合会、日本公認会計士協会、全国証券取引所協議会、日本証券業協会、全国銀行協会、生命保険協会、日本損害保険協会、日本商工会議所、日本証券アナリスト協会、企業財務制度研究会の十団体は、民間機関が企業会計基準の整備において主体的な役割を担うことを目的とした「企業会計基準委員会(仮称)」を早期に発足させることに合意し、その運営母体として「財団法人 財務会計基準機構(仮称)」の設立準備に入っているところでございます。

 本財団は、現行の枠組みからの円滑・段階的な移行を前提としつつ、官民の適切な役割分担の下で人材や資源を結集し、民間機関として、実務におけるニーズ等を迅速・的確に吸い上げた企業会計基準案・実務指針等の作成、企業会計基準やディスクロージャー制度に関する調査研究、国際会計基準委員会等との連携、国際的な会計基準の設定に対するわが国の考え方等の積極的発信などを目指すものであります。
 本財団はこれらの事業を通して、わが国の企業会計基準やディスクロージャーに対する内外の投資家等の信頼を高めるとともに、資本市場の健全性の確保と企業の発展に寄与したいと考えております。

 本財団は、上記のようなインフラ整備の面で貢献させていただくほか、会員となっていただいた皆様には、企業会計基準案や実務指針あるいはQ&Aをはじめ、会計基準案等の検討状況・国際会計基準等の動向などに関するタイムリーなメール等による情報提供に加え、企業会計基準やディスクロージャー制度等に関する刊行物や資料の配付、あるいはセミナー・講演会の開催など、財務会計に関する幅広いサービスを行うこととしております。

 ご高承のとおり、本財団には高い独立性と企業会計基準案等の作成に至るまでのプロセスの公正・透明性の確保が強く求められており、したがって、資金の調達の面においてもできるだけ幅広く関係各位のご協力をいただくことが極めて重要であります。

 つきましては、企業会計基準案の作成等を柱とする公益的な事業を担う本財団の設立趣旨や事業内容について、公開企業の皆様方をはじめ、関係各位のご理解をいただき、事業の継続的・安定的な運営に特段のご高配を賜りたく、本財団の会員加入並びにご出捐にご協力くださいますようお願い申し上げる次第でございます。
貴台におかれましては、右についてご賢察いただき、別添申込書により会員入会申込み並びに出捐申込みを賜れば真に幸甚に存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

敬  白

平成十三年三月吉日

設 立 準 備 委 員 会(構成団体)

経済団体連合会
日本公認会計士協会
全国証券取引所協議会
日本証券業協会
全国銀行協会
生命保険協会
日本損害保険協会
日本商工会議所
日本証券アナリスト協会
企業財務制度研究会

 なお、本財団の設立には、主務官庁の許可が前提となります。


一 会員入会申込みについて

 年会費 一口につき  法人会員 二十万円  個人会員 五万円

 会員入会のお申し込みにあたりましては、是非複数口のご加入についてご検討方よろしくお願い申し上げます。
 三口以上ご加入の場合、初年度に限り、そのうちの一口分につきましては、新財団の設立のための出捐金としてご協力いただきたくあわせてお願い申し上げます。

(例) (三口ご加入の場合で、そのうち一口を出捐していただいた場合)
 初年度においては、会費二口分四十万円、出捐金一口分二十万円を納入していただき、三口ご加入の会員として取り扱わせていただきます。なお、次年度以降は、会費三口分六十万円となります。

二 出捐申込みについて

 出捐金額 一口につき 二十万円

 出捐のお申し込みにあたりましては、上記に加えて是非複数口のご出捐についてご検討方よろしくお願い申し上げます。

三 手続きについて

 会員入会申込書、出捐申込書ともに財団設立準備の関係から、平成十三年四月二十日までにご返送くださいますようお願い申し上げます。
 ご出捐金の払込み等の手続きにつきましては、出捐申込書を受領後、折り返しご案内させていただきます。
 年会費の払込み等の手続きにつきましては、本財団設立後ご案内させていただきます。

四 連絡先について

財団法人 財務会計基準機構(仮称)設立準備室
       東京都港区赤坂一丁目八番十号 第9興和ビル ( 〒 107−8790 )
       財団法人企業財務制度研究会 内
         (電 話)03−5561−9677・9678
         (FAX)03−5561−9619


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