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日本経団連 CSRインフォメーション(第11号)

発行:(社)日本経済団体連合会 社会第二本部
2007年3月1日

◆ISO SRに関するワーキンググループ第4回総会の概要

1.ISO SRに関するワーキンググループ第4回総会の成果

去る1月29日〜2月2日、オーストラリアのシドニーで、ISO(国際標準化機構)のSR(社会的責任)に関するワーキンググループ(WG)第4回総会が開催され、54カ国、28機関から275名(含 オブザーバー)が参加しました。

今回の総会は、第2次作業文書(WD2)に対して事前に寄せられた5,176のコメントに基づく主要論点を整理・議論し、今後の作業の道筋を明らかにすることを目指しました。特に、今後の作業を進める上でエキスパートの合意が不可欠な、10個の共通重要課題を集中的に討議しました。作業グループ間の調整機能が発揮され、足並みを揃えて、共通の目的地に向かって進もうとする意欲が高まりました。

WGのリーダーシップは、シドニー総会を「参加している幅広いステークホルダーの間でコンセンサスと信頼を相互に得たという観点から、WGを正しい道へと導いたターニング・ポイントになる」と評価しています。

総会において、日本産業界エキスパートは、「MSSではない」「あらゆる組織を対象とする」という前提条件を実現するためのガイドや、6章(SRの課題)と7章(実施)のフレームワークなど建設的な提案を行い、WGの議論に貢献しました。

日本経団連としては、社会的責任経営部会を中心に、ISO26000が、実践的、実効的で利便性の高い規格となるように、引き続き動向を注視し、積極的に関与していきたいと存じます。引き続き、会員企業の皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

2.今後のスケジュール

<次回総会までの作業計画>

3月30日まで各作業グループの起草チームでWD3に向けた第1次案作成
5月18日までコメントに基づき第2次案作成
7月20日まで編集委員会でWD3の編集
8月31日までWD3へのコメント提出(各国エキスパート)
10月10日までコメントを基にウィーン総会の重要課題とWD3改定案を提示
11月5〜9日第5回WG総会(開催地:オーストリア・ウィーン)

<規格策定計画>

2007年11月第5回ウィーン総会〔WD3からCDへの格上げ決定〕
2008年 2月CD回付〔3カ月の各国コメント期間〕
2008年 8月第6回サンチャゴ総会〔CDからDIS(国際規格案)への格上げ決定〕
2008年11月DIS回付〔5カ月の投票期間〕
2009年 6月第7回総会〔FDIS(最終国際規格案)の準備〕
2009年 8月FDIS提示〔2カ月の投票期間〕
2009年11月ISO26000発行

なお、総会の模様につきましては、2月20日に開催した社会的責任経営部会において、専門家やオブザーバーからご報告いたしました。日本経団連会員企業の方で、当日配付資料をご希望される場合は、事務局までご連絡ください。

※ 資料送付の申込方法(日本経団連企業会員のみ)
電子メールに(1)郵便番号(2)住所(3)会社名(4)部署名(5)氏名を記入し、主題を「CSRインフォメーション11資料希望」として事務局へお申し込みください。(2007年3月30日まで)
【本件ご連絡先】
(社)日本経済団体連合会 社会第二本部 長沢、鳥本、漆間(うるま)
  電話: 03−5204−1750
  FAX: 03−5255−6255
  電子メール: t-csr@keidanren.or.jp (2007年3月30日まで)
以上

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