渋谷実験の概要
渋谷で行なわれているのは、電子マネー実験というよりは、むしろ現在のクレジットカードインフラをICカードインフラにおきかえるための実験である。98年7月から99年10月にかけて行なう。発行カードには、ビザキャッシュのDisposable型、Reloadable型、ICクレジットカードとの複合カード、銀行キャッシュカードとの複合カードがある。渋谷スマート・カード・ソサエティー(カード会社、銀行、メーカーで構成)では、ビザキャッシュ(stored value card)とスマートクレジット(暗証番号、カード/端末間相互認証を行なう)の実験を行なっている。
カナダ:第三のアプローチ
公的部門の個人情報について、プライバシーコミッショナーという行政機関が設置されている。民間部門については、CSA(カナダ規格協会 Canadian Standard Association)規格を基にして、それぞれの業界がその業界に即したコードを作り、遵守を計っている。政府はCSA規格を法律化することを昨年10月に国会に提案、本年中に成立する見込みである。