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ワンパーセントひろば

─ 企業の社会貢献活動のご紹介 ─

(No.47 1999 June)

三菱電機株式会社

● 障害者とそのご家族を対象に
  「ハートフル・ハワイ旅行」を企画

 「『私も歩いてみたい』その言葉を聞いて涙が出そうになりましたよ」と、興奮気味に話すのは、三菱電機稲沢製作所ボランティアクラブ(Mitsubishi Inazawa Volunteer club 以下MIV)の海外活動に介護ボランティアとして参加した、機械課の高松正美さん。
 三菱電機稲沢製作所のMIVは昨年の春、障害者の方にも国際感覚をもってもらい、ご家族(介護者)にもリフレッシュしていただこうと、「ハートフル・ハワイ旅行」を企画し、障害者とそのご家族を対象に募集しました。抽選の結果、10組、20名が参加しました。このイベントは三菱電機マッチングギフト制度SOCIO-ROOTS基金(1994年4月設立)から稲沢市社会福祉協議会への寄付金の使途としてMIV事務局が企画し、実施したものです。
 旅行には介護ボランティアとしてMIVからも4名が参加し、旅行中の身のまわりのお手伝いをしました。「ワイキキビーチを散歩し、きれいなサンライズを見ました。すると、これまで車椅子から立とうとすることのなかった方が、『僕も歩いてみたい』と言われたのです。肩を支えながら一緒に立ち、歩き始めた時、ジーンとなりました」。高松さんの胸にはまだ余韻が残っています。こうしたボランティアの活動資金もSOCIO-ROOTS基金の一部から拠出されています。
 三菱電機稲沢製作所ボランティアクラブMIVの設立は1996年の4月。現在約150名の社員が参加しています。MIVではこの他にも、障害者と外国人が共に食事やレクリエーションを楽しむ「国際ランチパーティー」を開くなど、基金を有効に使ったボランティア活動を展開しています。

事務企画部 社会貢献担当
TEL:03-3218-2071 FAX:03-3214-7644

日本電気株式会社

● 障害者アート・ウェブギャラリーの開設
  〜インターネット障害者美術展〜

 NECと財団法人日本チャリティ協会は、4月中旬から「障害者アート・ウェブギャラリー」を開設し、障害者の美術作品のインターネット上での展示を始めました。
 「障害者アート・ウェブギャラリー」は、日本チャリティ協会主管により1986年から開催されている「障害者総合美術展」(作品提供者:東京都在住で身体障害者手帳または愛の手帳【知的障害児・者の手帳】をお持ちの方々)の作品を、NECのインターネット上の作品ギャラリーの開設・運営に関する新サービス「DEVAN * 」を利用し、インターネットのホームページ上で展示するものです。インターネットを利用することで、より多くの方の作品鑑賞が可能となると共に、掲示板の設置や電子メールの機能により、作者・主催者に加え閲覧者が参加した美術展の開催が可能となります。「障害者アート・ウェブギャラリー」の概要は以下の通りです。

  1. 「障害者アート・ウェブギャラリー」の URL:
    http://devan.ne.jp/a-art/
  2. 掲載作品:
    「障害者総合美術展」の第1回から9回までの最優秀作品と10回から13回までの入選作品合計82作品(絵画・造形・工芸・写真)
  3. 開設期間: 平成11年4月12日〜8月末
  4. ギャラリー機能:
    • 作者名・作品名・作者コメントからのキーワード検索が可能
    • 掲示板の設置により、ホームぺージ閲覧者から作品に関するコメント、感想の書き込みが可能であり、作者・閲覧者・主催者によるコミュニティ形成を促進する
  5. チャリティ機能:
    閲覧者はNECのインターネットサービスBIGLOBEで提供されるサービスにより有償で作品をダウンロードすることが可能であり、この料金の一部が日本チャリティ協会を通じて障害を持つ方の文化芸術活動に使われる。(5月開始の予定)

 NECでは、「豊かな社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、1991年より活動推進の専門部署を組織し、積極的に社会貢献活動を行ってまいりました。今回の「障害者アート・ウェブギャラリー」の開設は、社会福祉支援活動の一環であり、NECのC&C技術が障害者アートの普及に貢献できることを願っております。

DEVAN(Digital Epoch of Various Art Network)はインターネット上の絵画、写真などの作品ギャラリーの開設・運営に関する新サービスです。

広報部 社会貢献推進室 大田/山辺
TEL:03-3798-9555 FAX:03-3798-6030

みなとネット

● 港区内の障害施設にクスノキを寄贈

 地域に根ざした企業の社会貢献活動を企業間のネットワークで結び、より効果的にと先駆的に取り組んでいる「みなとネット」(有志企業15社が参画) * が、4月14日港区内の障害保健福祉センター敷地正面に高さ約10mのクスノキ1本を植樹しました。
 同ネットは96年4月港区に本社・拠点を持つ8社でスタート。参加企業の特徴と経験を活かしつつ、企業の枠を超えて協力・交流を深め港区という地域の方々との交流や貢献できるイベントを継続して(年2回程度)実施しています。
 その間、趣旨に賛同した企業も加わり現在は15社が参加。日本海の重油流失事故の被災地へ義援金を寄付するなど「組織は柔らかく、和やかに」を合い言葉に情報交換と共同プログラムに取り組んでいます。
 また、港区内に緑を増やそうとイベント参加費の一部を「植樹基金」として積み立て、それが今回の植樹となったもので、植樹式には、同ネットや区の関係者・センター利用者約70名が出席、土入れなどを行い大事に育てようと笑顔がたえない植樹式となりました。
 4月20日には、聴力障害の方々を少しでも理解できたらと、“もしも手話で歌えたなら…”を実施。今話題の「Love Love Love」「カムフラージュ」「未来へ」等を参加者が体験(体感)、会場の熱気が外に溢れんばかりの盛況でした。イベント参加者には、港区を模して海・緑・東京タワーを図案化した「バッジ」を配布し、港区により親しみをもって頂けるよう企業人らしいユニークなアイディアも発揮。
 今後も、企業間のネットワーク活動を定着させ地域と一体となった交流活動を実施していく予定です。

参画企業(15社)
伊藤忠商事、NEC、沖電気工業、キーコーヒー、キッコーマン、共栄火災海上保険、コスモ石油、
サントリー、セブン-イレブン・ジャパン、ダイエー、東京ガス、東芝、永谷園、日本たばこ産業、松下電器産業

協力:港区社会福祉協議会
みなとネット世話人 安村朝昭(松下電器産業)
TEL:03-3434-3510 FAX:03-3459-6044


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