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ワンパーセントひろば

─ 企業の社会貢献活動のご紹介 ─

(No.52 2000 April)

ボスニアの子どもたちへ地雷のない野原を!実行委員会

● ミレニアム・チャリティーコンサート
 去る1月27日(木)の夕方から、住友海上本社ビル1階ロビーで、「ボスニアの子どもたちへ地雷のない野原を!」と呼びかける、チャリティーコンサートが開催されました。コンサートの出演者の一人、神戸生まれの作曲家&ピアニストのウォン・ウィン・ツァンさんはボスニアの少女が作った詩「もしも地雷がなかったなら」に出会い、心を打たれ作曲しました。少女に会いに現地を訪れ、この歌のCDを作って地雷犠牲者の支援に充てようと、コンサートが実現したものです。主催は「ボスニアの子どもたちへ地雷のない野原を!実行委員会」(参加企業:アサヒビール、NEC、共栄火災、コスモ石油、住友海上、住友銀行、住友商事、大和証券グループ本社)。
 コンサートに参加した感想文が、個人会員の濱田峰子さんから寄せられましたので紹介します。

もしも地雷がなかったなら

 地雷による犠牲者のためのチャリティーコンサートに参加しました。住友海上ビルのロビーには開演前から多くの人が集まり、ロビーに飾られたボスニアの子ども達の絵や写真に見入っていました。私は、地雷に関する催しには、学生時代あることがあってから出来るかぎり参加するようにしています。
 「地雷は人の足を奪うのではなく、人の心を奪うのである」大学時代にたまたま聞いた講演の中のこの言葉が、私の心に深く刻み込まれました。またその頃、縁あってシッティングバレーボール日本代表チーム対現役学生バレーボーラーの試合の司会をさせて頂きました。
 シッティングバレーボールとは、座ったままの状態でプレーをするバレーボールのことを言います。日本代表チームは海外遠征に行くなど積極的に活動していて、世界大会では強豪国を相手に上位入賞もしばしばのチームだということは、私もその時初めて知りました。
 その試合には、世界6カ国のシッティングバレーボーラーが応援に駆けつけていました。その方たちの紹介を読み上げるうち、何れも内戦や過去に戦争を経験した国であることに、ふと気付きました。みな体の大きな人で、聞けば兵士としていった戦争で地雷や銃弾によって足を失ったとか。また、地雷の犠牲者を救うために除去作業に従事しているとき、誤って踏んでしまったという方もいました。それぞれ、退役してからこのバレーと出会い自分自身の生きがいのために、また同じような人々のために頑張っているとのことでした。今回のコンサートで、美しい旋律のピアノを弾いてくださったウォン・ウィン・ツァンさんは地雷のために自由に外で遊べなかった一人の少女との出会いがきっかけでこの活動をはじめられたそうです。
 ボランティアと一言に言っても多種多様です。施設や現場で従事することもそうですが、このようにコンサートへ行くのもまた立派なボランティアです。家族や友達同士で出かけるところからそれは始まっています。温かく透明なメロディーに聞き入るうちに色々な取り組み方があると感じました。これがきっかけとなって、私はフォスターペアレントとして地雷で足を失った少年を支援することにしました。彼が夢を持って頑張ってくれるよう、私も頑張っていこうと思っています。

(濱田峰子 個人会員)


「もしも地雷がなかったら」
定価1,000円(送料別)

CD購入申込先:
SATOWA MUSIC
〒161-0032東京都新宿区中落合4-9-12
TEL:03-3950-8634 FAX:03-3954-9008

* 収益は日本赤十字社を通じて地雷被害者の支援に充てられます。


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