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ワンパーセントひろば

─ 企業の社会貢献活動のご紹介 ─

(No.61 2002 春)

明治生命保険(相)

● ミュージカル「ライオンキング」に 都内児童養護施設の子どもたち300人を招待

三菱社会貢献連絡会・ライオンキング実行委員会では、2月23日(土)の午後、劇団四季公演のミュージカル「ライオンキング」に都内の児童養護施設の子どもたち300人を招待しました。また、この趣旨に賛同した実行委員会社(10社)の社員400人が自費でミュージカル鑑賞に参加しました。毎年行われているこの観劇会は、三菱社会貢献連絡会の有志企業が、日頃こうしたミュージカルなどを鑑賞する機会の少ない方たちを招待し、社員のボランティアによる受付や案内などのお世話を通じて、彼らに舞台芸術を存分に楽しんでいただくことをねらいとして、1996年から開催されています。
今回この演目を提供するのはチャレンジングな課題でした。「ライオンキング」は大変人気のある作品で入場料も高く、大勢の子どもたちを招待するにはコストがかかります。そこで今回は、実行委員会社が自社の職員に自費で入場券を購入し、子どもたちといっしょに鑑賞することを訴えました。この結果、招待客と職員の参加者がほぼ同数となりました。劇団四季側も、これだけの規模の招待プログラムはかつてなかったということで、積極的に協力してくれました。
ライオンキングの物語は、ディズニー映画でご存知のように地位を追われたライオンの王の息子シンバが苦難を乗り越え、王座に就くまでの成長記ですが、出演者の見事な性格造形とすばらしい歌、音楽、踊り、息を呑む舞台装置の展開に子どもたちを始め観客の全員が引き込まれました(私はこれが2回目でしたが、新たな感動がありました)。主演者の独唱のたびに拍手が起こり、3時間が奔流のように過ぎてしまいました。
上演後、出演者の方たちが、夜公演開始前の短い時間を割いて客席の子どもたちのところまで足を運んで下さいました。短時間の交流と記念撮影の後、「楽しかったよ」「ありがとう」と元気に帰って行く子どもたちの姿を見送りました。ある施設から「日ごろ限られた予算の中で、子どもたちにあれをしてやりたいこれも与えたいと苦心を重ねていますので、こうしたプログラムは大変ありがたい」というお礼状をいただきました。こうした声を糧に、2002年度もいい企画をつくりあげて行きたいものです。

企画部 社会公共室
TEL:03-3283-9230  FAX:03-3201-3578

三井住友海上火災保険(株)

● 「合併記念チャリティーコンサート」の開催

三井住友海上グループは、昨年10月1日に三井海上グループと住友海上グループが合併し、新たにスタートしました。これを記念して、三井住友海上火災保険株式会社、三井住友海上きらめき生命保険株式会社、財団法人三井住友海上文化財団は、共同で「合併記念チャリティーコンサート」を開催しました。
このコンサートは、三井住友海上グループのスタートと、グループとしての社会貢献活動の取り組みを多くの方々に知っていただくことを目的に開催したもので、名古屋(1月23日)、大阪(1月31日)、東京(2月1日)の3都市で延べ2,546名の方々を、抽選で無料ご招待しました。少しでも多くのクラシックファンの方々に喜んでいただこうと考えたこの企画は、新聞等でも取り上げられ、約12,000名の方からご応募をいただきました。
コンサートの実現にあたっては、長年、芸術文化支援活動に積極的に取り組んできた両社の経験を最大限に活用しました。クラシック音楽を中心に音楽の普及に力を注いできた「三井住友海上文化財団」と、クラシック音楽専門ホールとして高い評価を得ている「しらかわホール」(当社名古屋しらかわビル内にあります)のスタッフとが共同でコンサートの企画を行いました。「しらかわホール」をコンサートの一会場として使用することで、質の高いコンサートを提供でき、ご来場の皆さまからも好評をいただくことができました。
チャリティー募金に関しては、ご来場の方々に気持ち良く募金していただくために、企画段階で募金の寄付先と募金していただく金額の目安を決め、コンサート開催案内チラシ・当選された方へのご招待状等に明記するようにしました。また、コンサート会場でも、募金のお願いを明記したコンサートプログラムと募金を入れていただく封筒をセットにして、ご来場の方々の目に必ず触れるような状況を作りました。さらに、コンサートの終演時での場内アナウンスでは、中間集計した募金額を発表し、募金への喚起をうながしました。その結果、3会場合計で1,033,607円もの募金が集まりました。
集まった募金は、「特定非営利活動法人日本NPOセンター」を通じ、同センターを中心に創設準備を進めている市民活動基盤整備のための「市民社会創設ファンド(仮称)」への創設基金第1号として寄付しました。
三井住友海上グループの社会貢献活動は、「地域社会とともに取り組む」ことをコンセプトに、地球環境保護、ボランティア、芸術文化支援などのさまざまな活動に積極的に取り組んでいきます。

総務部社会・環境グループ
TEL:03-3297-4004  FAX:03-3297-6879

ソニーマーケティング(株)

● 「ソニーマーケティング学生ボランティアファンド」を創立

ソニーグループ各社は、Community Relation(CR)活動として地域社会や共通の関心のもとに集うグループ【=コミュニティ】とのより良い関係を構築しようとする企業活動を各社で推進しております。国内のSONYブランド商品のマーケティング活動を担う当社では、学生ボランティアのグループ活動に対して助成を行う『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』を2001年8月31日に設立、運用を開始しました。本ファンドは、ボランティア活動を計画・実行する大学生グループに対して、その活動資金を援助するために設けたものです。2001年初回の助成対象となるグループ活動は、全国公募とし、審査により決定しました。募集事務局の運営は、明治学院大学ボランティアセンターのご協力をいただきました。2001年は、日本が提唱し国連が定めた“ボランティア国際年”にあたり、国内でもボランティア活動に対する関心が高まっていたことを背景に、活動基盤とネットワークが脆弱でありながらも、行動力と自由な発想を持つ大学生によるボランティア活動に着目し、この企画を実行しました。積極的な活動グループを助成し、その実績をさらに育て、グループ相互の交流強化を促したり、ボランティアへの新たな参画意識を喚起することを目的とし、このCR活動を通じて、我々自身も、コミュニティが実現したい夢や解決したい課題について学んでいきたいと考えています。
国連ボランティア国際年推進協議会代表、明治学院大学副学長の山崎美貴子氏から、弊社ファンドに対して「学生時代の社会参加・ボランティア体験活動は、一人ひとりの学生のライフステージにおいてかけがえのない財産になることを確信しています。ソニーが、スピリットとして開拓的・先駆的なチャレンジ精神を大切にして業績を伸ばしてこられたように、今回の試みに参画した学生たちが、学生時代に自分のライフスタイルを変えていくような仲間と出会い、豊かな人間性を地球市民として培って欲しいと願っています」とのメッセージをいただきました。
全国公募の結果、有効応募150件の中から審査により22グループ活動を対象として決定しました。募集段階では20グループを対象とする予定でしたが、優れた活動が多かったために22件に増えたものです。
応募は都道府県別に見ると25の都道府県と、69の大学からありました。活動分野別に見ると国際協力・交流36件、障害24件、環境16件、学生ボランティア支援14件、まちづくり14件が上位でした。審査委員からは、選出された22団体に向けて、

  1. 学生らしい伸びやかで創造的活動が見られる、
  2. 国際協力に関する活動のなかに、地球市民としてのセンスが光るものがある、
  3. 一つの大学だけではなく、他大学や地域の多様な資源とネットワークを形成している活動が多く見られた、
などのコメントがありました。
普段、教育の現場で学生ボランティア活動に多く接していられる先生方から、「私たちも新たな発見がありとても勉強になった」とのコメントをいただき、この活動を手探りで開始した私どもも大変にうれしく感じました。また、学生のボランティアの視点は私たちにも大いに勉強となりました。
今後の予定は、6月に対象22グループの活動報告会を行う予定です。具体的に何がなされて現場ではどのような発見があったのかを知り、共有できるチャンスとなります。各グループの交流が学生ボランティアの全国的ネットワークに広がれば幸いに思っています。この企画は2003年募集分まで継続する予定です。

広報部
TEL:03-5792-2200  FAX:03-5792-2232


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