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2003年度会館事業報告

(社)日本経済団体連合会

1.経団連会館の運営

景気は回復局面に差しかかってきたが、企業の厳しい経費削減の傾向は続いており、宴会の需要も激減している。一方では、新しく競合施設がオープンするなど、当会館を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。
こうした状況の下、2003年度の会館運営については、売上の増進に向けて新規顧客獲得のための営業活動を展開するとともに、多様な顧客ニーズに対応すべくサービスの向上に努めてきたが、新型肺炎SARSの流行や景気低迷による受注減により、事業収入のうちの会議室料等売上は前年度比2.6%減、料理・飲物等の売上に伴う納付金収入は4.1%減となり、事業収入全体では前年度比3.4%の減となった。一方、支出はさらなる経費削減に努めたことで前年度比4.1%の減となり、この結果、繰入金支出は前年度比横ばいとなった。
会館の建物・設備の維持管理については、本年度は8階のエレベーターホールのカーペットの張替え等の工事をはじめ、長期修繕計画に基づく老朽化した会議場・建物の電気設備や空調設備の更新、地下駐車場の泡消火設備の設置などを実施し、機能の維持・強化に努めた。

2.経団連ゲストハウスの運営

日本経団連会員のための迎賓・研修施設であるゲストハウスは、日本経団連活動の拠点の一つとなっている。本年度も日本経団連活動の一環として「東富士夏季フォーラム」「日本経団連会員総務部長研修会」「企業倫理研修会」「社会貢献フォーラム」等を開催した。
営業・企画活動への重点的な取組みとして、会員のニーズに即した「会社役員のための法務戦略」、日本経団連奥田会長講演による「活力と魅力溢れる日本をめざして」など時宜を得たテーマをとりあげ、「経団連ゲストハウス・フォーラム」を計5回開催した。また、国連大学主催の会議や医学関係会議を受注するとともに、個人プラン、地元向けの催物、法事の会を実施する等、積極的な利用促進を図った。
本年度は厳しい環境下にある中で、営業企画、販売促進活動への重点的な取組みを行った結果、前年度に比べ、宿泊利用延べ人数は500名強増加し、事業収入は約1,500万円増加した。支出については経費削減に努めたことで、収支差額は前年度に比べ改善された。
建物・設備の維持管理については、客室部分のリニューアルをはじめ建物各所の補修工事、敷地樹木の伐採・植栽工事などを行い、ゲストハウスの機能、環境維持に努めた。

3.経団連クラブの運営

近年、会員数が減少傾向にあることから、新規会員の入会勧誘に努めたが、厳しい経済情勢を反映し、退会者数(141名)が入会者数(86名)を上回り、会費収入は減収となった。2004年3月31日現在のクラブ会員数は1,024名である。
2003年度の活動内容は、講演者を招いての会員昼食会(10回)・講演会(1回)、クラブ同好会展覧会、賞味会(2回)、映画会(6回)、観劇会(2回)、レストラン・ケイダンレンでのスペシャル・ディナー・サービス・フェア(4回)などの催物を実施するとともに、各種同好会活動を活発に行い、クラブ会員相互ならびに会員家族との交流・親睦を図るよう努めた。

以上

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