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2004年度会館事業報告

(社)日本経済団体連合会

1.経団連会館の運営

2004年度の景気は後半から踊り場にさしかかる足踏み状態となり、相変わらず企業・団体の経費削減の傾向は続いている。会合受注件数の減少、宴会需要の激減・規模縮小、さらには新規オープンした施設との競合など、会議場運営は一段と厳しさを増している。
このような厳しさの中にあって会館運営は、売上の増進に向けて新規顧客獲得のための営業活動や経団連ホール・国際会議場などの大型会場の稼働率を上げる取組みなどを展開するとともに、多様な顧客ニーズに対応すべく、きめ細かなサービスの向上に努めてきた。その結果、事業収入のうちの会議室料等売上は前年度比5.27%増、料理・飲物等の売上に伴う納付金収入は1.21%増となり、事業収入全体では前年度比3.27%増となった。一方、支出は経費削減に努めたが、前年度比2.50%増となり、繰入金支出(収支差額)は前年度比6.60%増 となった。
会館の建物・設備の維持管理については、本年度は12階のカーペットの張替え、空調設備の増設等の工事をはじめ、長期修繕計画に基づく会議場・建物の電気設備の更新などを実施し、機能の維持・強化に努めた。

2.経団連ゲストハウスの運営

2004年度も日本経団連活動の一環として「東富士夏季フォーラム」「会員総務部長研修会」「企業倫理研修会」「社会貢献フォーラム」等を開催した。
営業・企画活動への重点的な取組みとして、会員のニーズに即した「会社役員のための法務戦略」、「個人情報保護法施行に向けた企業の対応」などをテーマとした「経団連ゲストハウス・フォーラム」を計7回開催した。また、日本赤十字社、日本国際知的財産保護協会主催の国際会議や囲碁「棋聖戦」を受注するとともに、個人プラン、地元向けの催物を実施する等、積極的な利用促進を図った。
本年度は厳しい環境下にある中で、営業企画、販売促進活動への重点的な取組みを行ったが、前年度に比べ、宿泊利用延べ人数は430名強減少し、事業収入は約1,000万円減少した。支出については経費抑制に努めたが、会館事業会計からの繰入金(補填分)は570万円強の増となった。
建物・設備の維持管理については、客室部分のリニューアルをはじめ建物各所の補修工事、敷地内施設の整備工事などを行い、ゲストハウスの機能、環境維持に努めた。

3.経団連クラブの運営

近年、会員数が減少傾向にあることから、新規会員の入会勧誘に努めたが、厳しい経済情勢の中で続いた退会傾向に歯止めがかからず、退会者数(144名)が入会者数(96名)を上回り、会費収入は減収となった。2005年3月31日現在のクラブ会員数は976名である。
2004年度の活動内容は、講演者を招いての会員昼食会(10回)、映画会(6回)、賞味会(2回)、観劇会(2回)、同好会展覧会(写真、書道)、レストラン・ケイダンレンでのスペシャル・ディナー・サービス・フェア(4回)、などを実施するとともに、各種同好会活動(囲碁、写真、書道、長唄、俳句、ゴルフ)を活発に行い、クラブ会員相互ならびに会員家族との交流・親睦を図るよう努めた。また、クラブの活動をとりまとめた会報の発行を行った。
なお、庭園観賞同好会は、参加者数が少ないうえ、経費を経団連クラブ会計から補填しなくてはならない状況が続いているため活動を休止した。

以上

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