日本経団連第5回定時総会後の記者会見における御手洗会長発言要旨

2006年5月24日
(社)日本経済団体連合会

【会長としての抱負】

キャッチフレーズは「INNOVATE 日本」である。復活してきた日本経済の成長を確実なものとして、将来の大きな成長につなげたい。そのために、広い意味でのイノベーション(変革)を目指したい。
日本経団連会長として、目指すのは豊かな社会の実現である。それは、人々に等しく多くのチャンスがあり、たとえ一度失敗しても再び挑戦できる社会、そして弱者にはセーフティネットが用意されている社会である。
向こう10年程度を視野に入れ、様々な課題を取り上げてその解決策・対応策をまとめた「ビジョン」を、来年初頭を目処に発表したい。

【政治との関係】

政治と経済とは車の両輪である。両者が緊密に議論できる関係であるよう、協力していきたい。ただし、馴れ合いや癒着があってはならない。一定の緊張関係がある距離を保つことが望ましい。

【景気認識】

懸念材料はあるものの、様々な指標などから見ても景気は回復している。実体経済もよくなっており、今年度は2%強の実質成長率が見込まれる。

【近隣諸国との関係】

様々なレベルで交流を活発にすることが重要だ。トップ同士が率直に話ができる関係を構築してほしい。

【外国人の受入れ】

外国人の受入れには基本的に賛成である。政府間で協定を結ぶなどして、秩序ある形で受入れを行うことが必要である。

以上

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