欧州債務危機に対する不安が和らいだこともあり、歴史的な円高が修正しつつある。日本企業の輸出回復はもとより、期末を控え海外資産の評価に好影響をもたらすことが期待される。ただ、原油高は想定されたこととはいえ、注視が必要である。
長引くデフレを克服するには、需給ギャップの解消が不可欠である。金融緩和を一層進め、企業の経済活動を後押しすることも当然必要であり、今回の日銀の決定を歓迎する。
あってはならないことが起きた。企業年金側は、給付の見直しを行うのが困難なことから、ハイリスク、ハイリターンの委託先を選ばざるを得なかったのだろう。いずれにしても、リスクを冷静に見ながら運用委託先を選定する必要がある。