1. トップ
  2. 月刊 経団連
  3. 銀座テーラーグループ

月刊 経団連 銀座テーラーグループ

資本金 5,000万円
設立 1954年8月(創業1935年)
従業員数 25名(2013年8月現在)
本社所在地 東京都中央区銀座5-5-16 銀座テーラービルディング
事業内容 テーラー事業、不動産賃貸業、教育事業の運営、投資コンサルタント業
URL http://www.gintei.com/

1935年創業以来、当社は「世界に誇る最高の技術」を社是とし、銀座にて人生の節目を彩るスーツや礼服をハンドメードで仕立ててきた。その技術が評価され、「高松宮賞」スーツ部門と礼服部門にて二度受賞の栄誉にあずかるとともに、「世界高級紳士服展」の日本代表に四度選抜されるなど、熟練職人による世界に一着の洋服づくりを続けている。顧客には、歴代首相をはじめ世界のVIPが名を連ね、経済界、芸術界の重鎮にも愛用されている。

一方で、手縫いの二分の一の価格で購入可能な二次ブランド「サムライ」を発表した。これは、三種の日本文化(西陣織、花押、漆のボタン)を組み合わせたシリーズで、日本人ビジネスマンが「サムライ」に身を包み、世界に羽ばたくイメージでつくっている。外国人にも好評で、現在、当社売上の30%を占める。

また、次代を担う若者にテーラーリング技術を伝承するため、熟練職人が直接指導する「日本テーラー技術学院」を2006年に開校した。

当社の強みである人的ネットワークを活かして2009年よりトルコ共和国へのビジネスマッチングを始め、今年6月、イスタンブールにトルコ人とともに会社を設立し、本格的に始動している。

2010年には、CSRの一環として「平成サムライ塾」をスタートさせ、未来の日本をつくる、志の高い若手経営者のグローバルマインドの育成を行っている。

今後も、既成概念にとらわれず、常に挑戦と反省を繰り返しながら、21世紀に生き残る「イノベーションテーラー」を目指し、さらなる努力と精進を重ねていく。

ネットワークで21世紀の窓を開く


鰐渕美惠子
銀座テーラーグループ 社長

私が入社したのは21年前、44歳の時でした。私のキャリアは1970年の大阪万国博覧会「国連館」VIPコンパニオンです。その後は主婦業に専念しておりましたが、主人である二代目社長が病に倒れ、ピンチヒッターとして入社することになりました。男社会のなかで、白眼視されながら会社改革を断行し、引くに引けない状況から脱出したことは、今思えば良い鍛錬になりました。
入社8年後の社長就任を機に、「お客様の幸福創りのお手伝い」を経営理念として、「健全経営を行い、社員の幸福と発展および会社の存続と発展」を基本方針としました。
あれから13年、教育事業、CSR活動、海外とのビジネスマッチングとネットワークを広げ「山椒は小粒でピリリと辛い」を目指しております。
経団連では、おそらく一番小さな会社でしょうが、皆さまのご指導ご鞭撻を何卒よろしく賜りますようお願い申しあげます。

「2013年11月号」一覧はこちら