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月刊 経団連 リニカル

資本金 2億1,404万円
設立 2005年6月7日
従業員数 221名(2013年3月31日現在)
本社所在地 〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原1-6-1
事業内容 製薬会社の医薬品開発における治験のモニタリング業務等を受託する医薬品開発業務受託事業(CRO事業)、医薬品販売支援事業(CSO事業)
URL http://www.linical.co.jp/

当社は2005年の創業以来、新薬開発に特化したCRO(Contract Research Organization)として、国内大手製薬会社を中心に第II相、第III相臨床試験のモニタリング業務を受託している。これまでに当社が受託した開発品目のうち14品目が承認申請され、すでに12品目が承認されており、多くの顧客からリピート受注している。

患者を対象に有効性や安全性を検証する第II相、第III相臨床試験(治験)は、新薬誕生のプロセスのなかで特に費用と時間が必要とされる。臨床開発モニター(CRA:Clinical Research Associate)は、治験において法令や計画を遵守し、患者の人権や個人情報が保護されるように医療機関の作業をモニタリングして、科学的に質の高いデータを短期間に収集することが求められる。そのため、CRAには、法令・医学・薬学の知識、コミュニケーション・事務処理などの能力が求められる。当社では、CRA経験者を中途採用するとともに、薬学部を中心に新卒を毎年30人程度採用し、約半年の導入研修や年84時間に及ぶ継続研修を実施して、新薬開発に貢献できる人材の育成に取り組んでいる。

アルツハイマーなどの中枢神経疾患やがん領域では、より効果の高い新薬が待ち望まれているが、これらの新薬開発は安全性や有効性評価の観点から専門的で緻密な対応が求められる。当社はこうした領域の治験でも、迅速に質の高いデータを収集し、新薬の誕生に貢献している。また、近年、日本を含むアジアと欧米で、同じ基準で同時に治験を行う国際共同試験が増加し、製薬会社のニーズも高まっていることから、海外子会社を設立し、グローバル業務をワンストップで受託できる体制構築を進めている。

新薬の一日も早い誕生に貢献する


秦野和浩
リニカル 社長

私が同志とともに前職の製薬会社を退職し当社を創業してから8年が経ち、今年の3月には、東証一部市場への上場を果たしました。新薬の開発には経験とノウハウが必要ですが、私たちの持つ経験とノウハウを製薬会社に提供し、有望な新薬が一日も早く承認されるように貢献したいと考えています。そのためには、製薬会社、ひいては医療現場のニーズを的確に把握し、迅速に対応していくことが求められます。がんやアルツハイマーなど、新薬の開発難易度の高い疾患領域や国際共同治験にも対応できるよう、専門知識や語学教育を含めた人材の育成を行い、それをバックアップするマネジメント体制、組織の構築を目指して日々進化してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどお願い申しあげます。

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