月刊 経団連 太陽工業
資本金 | 25億7,059万3千円 |
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設立 | 1947年10月 |
従業員数 | 1,444名(連結。2013年12月31日現在) |
本社所在地 | 〒532-0012 大阪府大阪市淀川区木川東4-8-4 |
事業内容 | 膜面技術を応用したあらゆる構造物・設備資材の企画・設計・製造・販売・施工 |
URL | http://www.taiyokogyo.co.jp/ |
当社は、「大型膜面構造物」(テント構造物)の分野で、世界に展開する企業である。その実績は国内外を通じて幅広く、国家プロジェクトとして計画された巨大ドームやサッカーW杯開催スタジアムのスタンド屋根をはじめ、市民に身近な駅前広場のバスシェルターや、産業用のテント倉庫まで、さまざまな用途で人々の暮らしを支えている。
また、建築の世界だけでなく、物流業界向けの「輸送容器」(フレキシブルコンテナーバック)や廃棄物最終処分場に埋設される「遮水シート」、さらには港湾工事で汚泥の拡散を防止する「汚濁防止膜」など、環境保全の分野にも進出、膜面技術を駆使した各種製品を世の中に供給することで、お客様に感動と快適な環境を提供してきた。
このように、当社は幅広い分野で高付加価値製品をお届けしているが、その強みは1922年の創業以来、一貫して培ってきた独自の技術力にある。特に素材開発においては、太陽の紫外線に反応して汚れを分解する酸化チタン光触媒の技術を膜構造の分野に導入することに成功し、セルフクリーニング機能を持つ膜素材の製品化を世界で初めて実現した。
現在、酸化チタン光触媒の膜素材は、優れた美観性に加え、窒素酸化物などの有害物質も除去する素材として高い評価を獲得し、膜面構造物の新しいスタンダードとして定着しつつある。グローバル時代における企業展開を考えるうえで、大きな力になっていると確信している。
世界に「膜の花」を咲かせたい
能村光太郎
太陽工業 会長兼社長
当社は繊維加工業です。衣料に使用する細糸ではなく、太糸を使い産業用繊維を設計加工しています。テントもその一部です。用途で代表的なものは、大型ドームなどのスポーツ施設上屋です。さらに土木用では海中に膜を張り汚濁拡散防止に役立っています。また紛体・液体用の輸送バッグなども製作しています。東日本大震災被災地でも数多くお使いいただいています。
軽量で強度のある新素材の開発により、当社ではそれらを膜構造物と定義して、多方面で展開しています。駅舎、工場の上屋あるいは天井などが新たな分野に加わりました。
40年前から海外進出をスタートさせ、現在では11拠点で活動しています。オリンピックやサッカーW杯開催スタジアムなどにニーズがあります。今後は経団連の会員交流から多くを学んでいく所存であります。どうぞよろしくお願いいたします。