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月刊 経団連 箔一

資本金 5,800万円
設立 1977年9月
従業員数 230名(2016年3月1日現在)
本社所在地 〒921-8061 石川県金沢市森戸2-1-1
事業内容 金沢箔工芸品・特殊箔押金彩加工・各種金銀特殊箔・食用超高純度金箔・あぶらとり紙・金箔化粧品・建築建装・インテリアの企画、デザイン、製造、施工、販売および観光施設の運営
URL http://www.hakuichi.co.jp/

当社は、「輝きの文化を明日の歓びに」をスローガンに掲げている。自らが生み出した「金沢箔工芸」の領域をさらに広げていくために、九州新幹線車両への箔装飾をはじめ、あらゆる工芸製品を卓越した技術力とデザイン力で、高い付加価値を持つ工業製品として世に送り出している。また当社は、1976年に日本で初めて金箔打紙製法のあぶらとり紙を特許製品化した。現在は、自社生産の最高級あぶらとり紙をOEM供給し、その種類は数千に上ると同時に、金箔・最高級プラチナ箔および銀箔などの原料も化粧品メーカーに供給している。食用金箔を扱う企業としては、北陸企業で初となるISO22000を取得し、HACCP対応工場を稼働し、和洋を問わず料理やデザートを華やかに演出できるオリジナル金箔を、当社独自の技術で開発することにより、食を演出する可能性を大きく広げた。

また、工芸品事業、化粧品事業、食用金箔事業、建築装飾事業、箔加工事業の全事業を高効率で生産するため、現在、4カ所の工場を有しているが、来春には最新の設備を持つ5番目の新工場を竣工稼働する予定である。当社は箔のスペシャリストとして、世界に発信できる商品づくりに取り組み、製箔から箔工芸品の製造、販売までの一貫した生産ラインを持つ日本で唯一の金沢箔総合メーカーである。品質・安全への取り組みはもとより文化財保全・地域への取り組み、環境への取り組み、産学連携への取り組みを活発に行い、お客様と社会に貢献する企業となることを目指している。

新たなる価値創造で事業を育てる


浅野邦子
箔一 会長

当社は金沢箔を世界のブランドにし、伝統技術と美を後世に残すために精進を重ね、「物つくりを原点」とした金箔総合メーカーです。今でこそ地場産業として認知されておりますが、創業当時は素材産業にすぎず、箔を用いて製品をつくる技術がなかったため、完成品は他産地の製品として発信され、下請け業の域を出ませんでした。分業制が慣習の業界にあって、オイルショックの不況を機に、素人ゆえ、無謀にも15万円を元金として、一人で前例のない製品開発に挑戦したのが始まりです。伝統の流れを変える行動は、業界ではタブーでしたが、技術革新によって、地場産業発展の一翼を担うことを企業理念として、今日まで成長してまいりました。
このたびの経団連入会を機に、地方の企業でございますが、今後とも皆様の温かいご指導をよろしくお願い申しあげます。

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