Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2012年4月26日 No.3084  メコン首脳歓迎昼食会開催 -メコン地域開発への協力めぐり意見交換

左から米倉会長、フン・セン首相、テイン・セイン
大統領、インラック首相、ズン首相、岡村会頭

経団連(米倉弘昌会長)は20日、都内で日本商工会議所(岡村正会頭)との共催で、日メコン首脳会議への出席のため来日したメコン各国首脳を招き、歓迎昼食会を開催した。昼食会には、フン・セン・カンボジア首相、テイン・セイン・ミャンマー大統領、インラック・タイ首相、ズン・ベトナム首相をはじめ日本、メコン双方から総勢152名が出席した。

米倉会長の歓迎あいさつに続いて各国首脳があいさつした。発言要旨は次のとおり。

■ フン・セン首相

日本の投資促進のため、カンボジア日本合同委員会を設置した。投資先としてのカンボジアの魅力を高め、日本の投資家の興味を喚起することを期待している。わが国を訪問し、ビジネス機会と投資の潜在性を確かめてほしい。

■ テイン・セイン大統領

メコン諸国は天然資源が豊富で、勤勉な労働力を有しているが、域内の発展段階に大きな格差がある。その縮小のため、日本の技術と投資が必要であり、日本の協力に期待している。また、わが国の特別経済区への日本企業の投資を歓迎する。

■ インラック首相

昨年末の大洪水直後から、タイ政府は復興対策を続けてきた。3月には、日本企業の不安を払拭するため、16億ドル相当の自然災害保険基金を設置した。これはタイ政府が日本企業の投資を重要視していることの証左である。また、経団連の主導により日本の民間企業が、日メコン協力の今後3年間の新しいアクションプランの策定プロセスと実行に加わることを期待する。

■ ズン首相

メコン開発を促進するため、PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)方式を重視している。その試験的事業で、日本企業も多く参加しているベトナムのハイフォン・ラックフェン国際港プロジェクトが順調に推移している。この方式を他地域にも展開すべきである。また、経団連がベトナムのビジネス環境改善を目的とする、日越共同イニシアティブを推進してきたことを高く評価している。

【国際協力本部】