Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2012年9月13日 No.3100  米倉会長記者会見

経団連の米倉弘昌会長は10日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。

与野党党首選挙への期待について問われた米倉会長は、「通常国会では社会保障と税の一体改革関連法案が成立した。今後、社会保障制度改革国民会議の検討を早期に開始し、議論を進めていく必要がある」と述べるとともに、TPP(環太平洋経済連携協定)、エネルギー政策など重要な課題が山積していると指摘。こうした課題を解決できるような優れたリーダーを選出してほしいとの期待を表明した。

また、中長期のエネルギー政策について米倉会長は、多様なエネルギー源を維持し発展させていくことが、経済成長のためにも必要と強調。「原発比率ゼロ」は現実的でなく、実現困難であろうとの見通しを示した。そのうえで、政府が提示した三つの選択肢について、客観的、科学的な観点からメリット、デメリットを検証すべきと述べるとともに、日本再生戦略との整合性の確保や日米同盟関係の維持も重要であるとの認識を示した。

【社会広報本部】