Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2014年4月24日 No.3175  サチ・コソボ首相一行との懇談会開催 -サチ首相が日本からの投資拡大に強い期待表明

サチ首相(中央)と米倉会長(右)、
横山ヨーロッパ地域委員会共同委員長(左)

経団連は14日、東京・大手町の経団連会館で、コソボのハシム・サチ首相一行との懇談会を開催した。米倉弘昌会長、横山進一ヨーロッパ地域委員会共同委員長ならびに同委員会委員ら約40名が出席し、サチ首相、ベチャイ財務大臣、ニカイ産業貿易大臣から同国の最新の経済情勢、投資環境等につき説明を聞くとともに懇談した。
サチ首相の主な発言は次のとおり。

■ 建国6周年を迎え、これまでの日本の支援に感謝

コソボは今年、建国6周年を迎えた。現在、世界106カ国から承認されている。

日本は、コソボ独立後、早い段階でわが国を承認してくれた国の一つであり、これまでの日本政府の支援には深く感謝している。いまやコソボは国際通貨基金、世界銀行、欧州復興開発銀行をはじめとする多くの国際機関の一員となっており、今後は、欧州連合、北大西洋条約機構、さらに国際連合への加盟を目指していく。

■ コソボの投資環境は良好

セルビアとの対話により地域の安定と平和が高まっており、EUの精神が急速に広まっている。コソボは新しい国で多くのチャンスを秘めており、特に鉱業、農業、教育、観光業に力を入れている。安価で質の高い労働力が豊富であり、法人税は10%と欧州で最も低い等、投資環境は良好である。特恵関税制度により、コソボから米国やEU市場に輸出される製品には関税がかからない。

現在、コソボで本格的に活動している日系企業は2社だが、関与している企業は200社に上る。日本からより多くの投資を誘致したい。

【国際経済本部】