Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2015年6月4日 No.3226  榊原会長が総会後に記者会見 -デフレ脱却、経済再生への道筋をつける

会見で発言する榊原会長

経団連の榊原定征会長は2日、東京・大手町の経団連会館で定時総会後の記者会見に臨んだ。

榊原会長は冒頭、経団連会長として2年目がスタートし、あらためて責任の重さ、役割の重大さを実感していると述べたうえで、わが国は今、デフレ脱却と経済再生を確実に実現するための正念場にあり、政・官・民があらゆる政策や手立てを総動員して取り組むべき極めて重要な時期であると指摘。

今年を経団連ビジョンで描いた経済・社会の実現に向けた着実な一歩を踏み出す年と位置づけ、デフレからの脱却、経済再生へのしっかりとした道筋をつけることを最優先に、山積する重要政策課題を実現するために全力で取り組んでいくとの決意を示した。

具体的には、(1)財政健全化(2)エネルギー政策(3)地方創生(4)人口問題(5)経済外交の推進――の5項目に優先的に取り組むとともに、震災復興と東京オリンピック・パラリンピックについては別格のテーマとして、経団連の総力を挙げて、引き続き積極的に取り組んでいくと説明した。

また、経団連の活動をこれまで以上に機動的に展開するため、経団連自身の改革も進めていくとして、この1年間で経団連の意識改革、機能強化、活動の一層の活性化に取り組むとともに、委員会の再編と海外拠点の強化を行ったと説明。今後とも会員はもちろんのこと、国民各層の声に真摯に耳を傾け、社会からの信頼を一層高め、国民からの期待に応えられるよう、経団連活動を遂行していくとの意向を示した。

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会見には榊原会長とともに副会長が同席、新たに選任された6名の副会長がそれぞれ経団連活動への抱負を述べた。

【広報本部】