Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2016年1月7日 No.3253  山東省潍坊市副市長との懇談会開催 -経済外交委員会企画部会・中国委員会企画部会

孫副市長

経団連の経済外交委員会企画部会(清水祥之部会長)は12月8~11日に山東省にミッションを派遣した。その答礼として、訪問先の1つであった潍坊(いぼう)市の孫起生副市長一行の来日にあわせ、同部会は12月24日、中国委員会企画部会(倉内宗夫部会長)と合同で懇談会を開催した。懇談の概要は次のとおり。

■ 潍坊市の概況

山東半島の中央に位置し人口約920万人を擁する潍坊市は交通の要衝であり、東は青島ビールで有名な青島、西は山東省の省都済南に通じる。高速道路や青島経由で北京まで結ばれる高速鉄道、空港、コンテナ港湾などが整備され、新興都市として発展している。

また、山東省とりわけ潍坊市の農業生産水準は高く、例えば野菜とブロイラーは全国生産の8分の1を占め、主に韓国と日本に輸出されている。

潍坊市は「凧の都」としても世界的に有名であり、国際凧揚げ大会を毎年開催している。

■ 潍坊市と日本の関係

2014年の潍坊市と日本の間の貿易額は、約21.3億ドル(対日輸出18.5億ドル、対日輸入2.8億ドル)を記録した。一方、潍坊市に進出している日本企業は143社、総投資額は5億ドルに上る。主な業種は食品加工、石油化学、紡績等であり、15年1~7月の間、日本企業による投資は2.2億人民元であった。

日本の地方都市との交流も盛んで、宮崎県日向市や千葉県八街市と友好都市関係にある。

■ 中日韓産業博覧会を通じた日中協力への期待

15年9月23~25日、潍坊市で中国国際商会と日本貿易振興機構、大韓貿易投資振興公社の共催により、第1回中日韓産業博覧会が開催された。

開催期間中の入場者数は10万人を超え、国内から17省・市、外国から41カ国のバイヤーや専門業者が参加し、国際的にも好評を博した。

この経験を踏まえ、今年9月23~25日には、(1)製造業(2)省エネ・環境(3)ICT(4)健康・美容(5)農業・食品産業(6)文化・創造産業――に焦点を当てた第2回博覧会を潍坊市で開催する予定である。経団連会員企業にもぜひ参加いただき、協力関係を深めていきたい。

【国際経済本部】