Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年5月25日 No.3316  ベンシャマシュ・モロッコ参議院議長と会談 -日本とモロッコの今後の経済関係の拡大について意見交換

ベンシャマシュ参議院議長(右)と
木村中東・北アフリカ地域委員長

モロッコのアブドゥルハキム・ベンシャマシュ参議院議長をはじめとする一行が5月17日、東京・大手町の経団連会館を訪れ、木村康副会長・中東・北アフリカ地域委員長と会談した。

冒頭、木村委員長は、「モロッコと日本は昨年、外交関係樹立60周年を迎えた長らく友好関係を有するパートナーである。モロッコでビジネスを展開する日本企業は50社を超え増加傾向にあり、経済面での交流も活発である。経団連としても、北アフリカ地域のさらなる経済発展に協力していく。議長におかれても、現在交渉中の両国間の投資協定の早期発効をはじめビジネス環境の整備に協力をお願いしたい」とあいさつ。

ベンシャマシュ議長は、「モロッコは周辺国と比べて治安が安定しているほか、地理的に欧州、アラブ諸国に近接し、また、アフリカ各国へのゲートウエーとして、今後の経済発展の大きなポテンシャルを有する。こうしたなか、日本との経済関係を強化し、真のパートナーシップを構築していく好機である。インフラ、再生可能エネルギーなどの分野で日本企業の協力を期待している」と述べた。

これに対して木村委員長は、「モロッコが欧州やアラブに近接した地理的な位置、政治的安定性などを背景に、今後、大きな可能性を持つ市場であることを多くの日本企業に理解してもらうことが重要である」と応じた。

【国際協力本部】