Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年10月4日 No.3379  ポールセン・デンマーク雇用相との懇談会を開催 -Society 5.0の実現に向けて連携

ポールセン雇用相(左)と進藤委員長

経団連の進藤清貴雇用政策委員長は9月21日、東京・大手町の経団連会館で、デンマークのポールセン雇用大臣、イエンセン雇用省事務次官一行と新しい雇用環境における課題について会談した。

冒頭、ポールセン雇用相は、「デンマークは、市場経済と世界貿易に大きく依存しており、今後も積極的に貢献していく。政府は将来にわたってデンマーク経済が勝者となれるよう、首相や閣僚、労使のリーダーがメンバーの審議会を設置し、新しいテクノロジーがもたらす機会とリスクについて議論している。デンマークは小さい国だが、ロボットやデータの利活用が創り出す新世界に迅速に対応できる。新しいテクノロジーにどのように対応し、働き方をどのように見直していくべきか、日本と知見を共有したい」とあいさつした。

進藤委員長は、「経団連は、政府と連携してSociety 5.0の実現に取り組んでいる。われわれが目指しているのはデジタル化に対応した“人”が中心の経済社会である。企業としては、女性をはじめ多様な人材が活躍できる環境の整備に向けて働き方改革を推進するとともに、社員の自律的なキャリア形成を促すことが重要と考えている」と述べた。

これに対してポールセン雇用大臣は、「Society 5.0の実現に向けて、デンマークの経験も役立ててもらいたい。2019年にEUと日本の経済連携協定が発効する予定であり、今後とも日本の経済界と連携していきたい」と応じた。

【労働政策本部】