Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年2月21日 No.3397  中西会長がメルケル独首相の訪日関連行事に参加

メルケル首相
(写真提供:在日ドイツ商工会議所)

中西会長
(写真提供:在日ドイツ商工会議所)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相が訪日した機会に、都内で開催された以下の行事に経団連の中西宏明会長が出席した。概要は次のとおり。

■ 日独両国の経済関係者による両首脳表敬

2月4日、中西会長ら日本側経済関係者9名とドイツ産業連盟のディーター・ケンプ会長はじめドイツ経済代表団一行12名が、安倍晋三首相とメルケル首相を表敬するとともに懇談した。

■ 日独ダイアログフォーラム

2月5日には、ドイツ政府などが主催し、経団連も協力して開催した「日独ダイアログフォーラム」に中西会長が出席。日独両国を取り巻くグローバルな動向およびイノベーションの推進について議論が行われた。

中西会長は、イノベーションの推進に関するパネルディスカッションの結果をメルケル首相に報告した。具体的には、農業やヘルスケアの分野においてIoTやAI等の革新的技術の活用が進められる一方、プライバシーにかかるデータの収集を円滑にする環境整備が必要との指摘があり、この点で日独は協力の余地があるとの議論があった。

メルケル首相は、2月1日に発効した日EU EPAが通商関係の強化につながるとの期待を表明した。また、英国のEU離脱について、(1)アイルランド国境問題に関して解決策を見いだす必要があること(2)EUは英国との緊密な連携を求めていること――を強調。さらに、日独が協力すべきテーマとして、データにかかる倫理・管理上の問題やWTO改革など多国間秩序の強化を挙げた。最後に、ドイツのIndustry 4.0を超える構想として日本のSociety 5.0に注目していると評価したうえで、日本企業のドイツへの投資を歓迎すると述べた。

【国際経済本部】