Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年3月21日 No.3401  B20東京サミットを開催 -Society 5.0 for SDGsを世界に発信

安倍首相(左から4人目)にB20共同提言を手交する中西会長(同3人目)

経団連(中西宏明会長)は、今年わが国が議長としてG20サミット(6月28~29日、大阪市)を開催するのに先立ち、3月14、15の両日、東京・大手町の経団連会館でB20東京サミットを主催した。同サミットにはG20の20カ国・地域や招待国の経済団体や国際機関、経団連関係者を含め、国内外から約300名が参加した。

初日の14日は、昨年10月にブエノスアイレスで開催されたB20ブエノスアイレス・サミットの議論を振り返るアルゼンチン・パネルを実施。同サミットに出席した隅修三副会長のあいさつに続いて、ダニエル・フネス・デ・リオハB20ブエノスアイレス議長を交えてパネル討議を行った。続いて「ジャパン・ナイト」と銘打った歓迎レセプションを実施。来賓の麻生太郎副総理・財務大臣、世耕弘成経済産業大臣、阿部俊子外務副大臣も交えて鏡開きを行うなど、日本の食文化を広く国内外に発信した。

翌15日には、世界経済、貿易・投資、デジタル革新、地球規模課題の解決、そしてSociety 5.0 for SDGsに向けた企業の取り組みなどをめぐり、パネル討議を実施。各国経済界の代表や国際機関、経団連幹部が登壇し、経済界が直面する課題を乗り越える方策等について、終日、熱のこもった議論が展開された。さらに、来賓として茂木敏充内閣府特命担当大臣と黒田東彦日本銀行総裁があいさつを行った。

閉会にあたっては、中西会長からG20議長である安倍晋三総理大臣にB20共同提言「Society 5.0 for SDGs」を手交。安倍首相は「提言は時宜を得たもの」としたうえで「経済界とともに力を合わせてSociety 5.0という新しい時代を切り拓いていきたい」と強調した。

経団連としては今後、金融・財務や貿易・デジタル、エネルギー・環境など、G20の各政策分野の閣僚会合や準備会合等を通じて、共同提言に盛り込んだ具体的な政策要望の実現に向け、働きかけを行っていく予定である。

パネル・ディスカッション

【国際経済本部】